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英語教材ラボ

活動と指導法授業の型・指導法

パターンプラクティス

pattern practice

同じ文型の一部(主語・目的語・時制)を入れ替えながら口で繰り返し、形を体に入れる練習。言語活動の前段。

パターンプラクティスとは、同じ文型の一部(主語・目的語・時制)を入れ替えながら、口で繰り返して形を体に入れる練習のことです。出どころ(オーディオリンガル・メソッド)、置き換え・変換・拡張の3種、帯の3分で回す型、機械的な練習で終わらせずに言語活動へ渡す順番、「意味のない練習」という批判との折り合い、小学校・中学校・高校・塾での違いまでまとめました。

公開 2026-09-12・更新 2026-09-12

ひとことで言うと

パターンプラクティスは、I want to be a teacher. の teacher を doctor・singer に替える、主語を She に替えて wants にする、というように、同じ文型の一部を入れ替えながら口で繰り返し、形を体に入れる練習です。考えなくても形が出てくる状態を作るための練習で、それ自体はコミュニケーションではありません。だからこそ、そのあとに言語活動を置くことが前提になります。

出どころ

1950〜60年代のアメリカで広まったオーディオリンガル・メソッドの中心的な練習法です。日本の中学校の英語では、教科書の基本文の練習として長く使われ、コミュニカティブな言語教授法が広まってからは「練習は活動の前段」と位置づけ直されました。学習指導要領の本文にある語ではなく、解説が言語活動と区別する「言語材料についての練習」にあたります。

授業での実際の使い方

3種を、帯の3分で順に回します。

種類やり方例(不定詞)
置き換え語を1つ替えるI want to be a teacher. → doctor → singer
変換主語や時制を替えるI want to → She wants to → He wanted to
拡張語句を足して長くするI want to be a teacher. → I want to be a teacher in Tokyo.

先生が絵カードか単語を見せ、生徒が全体で言い、次にペアで言い合います。速さを上げていくと、考えずに形が出るようになります。3分で止め、そのあとに「自分の本当のこと」を言う活動(What do you want to be?)に移します。先生が言う言葉は、練習では「速く、たくさん」、活動に移るときは「今度は本当のことで」です。

よくある誤解

  • 古い方法だから使わない、というものではありません。形が出てこない生徒に、意味のやり取りだけを求めても話せません。練習と活動の両方が要ります。
  • 練習を長くやれば話せるようになる、わけでもありません。3分で止めて活動に移すことで、練習が意味を持ちます。
  • 全員で声をそろえる一斉の練習だけでは、個人の誤りが聞こえません。全体→ペア→個人の順に、声の単位を小さくします。

校種別の違い

校種扱い
小学校チャンツの語の入れ替えが、パターンプラクティスにあたる。「練習」の語は使わない
中学校新出文法の導入の直後に3分。そのあとに情報の差のある活動
高校複雑な文型(仮定法・分詞構文)の変換練習として。書く練習と組み合わせる
確認テストの前の口頭練習として。個別指導でも1対1でできる

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執筆: 英語教材ラボ編集部

首都圏の公立中学校で英語を10年教えた元教員が、実際の教室で使っていた教材を原型に制作・検証しています。詳しくは教材のつくり方と運営者情報へ。

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