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英語教材ラボ

評価テストと課題

ポートフォリオ評価

ぽーとふぉりおひょうか・portfolio assessment

英作文・録音・振り返り・小テストの推移など、学習の過程で生まれたものをためて、積み重ねで成長を見取る評価。

ポートフォリオ評価とは、英作文・スピーチの録音・振り返りカード・小テストの推移など、学習の過程で生まれたものを1つの入れ物にためて、その積み重ねで成長を見取る評価のことです。出どころ、英語で何をためるか、学期に1回の「選んで振り返る」時間、主体的に学習に取り組む態度の材料になる理由、ためるだけで終わる失敗、小学校・中学校・高校・塾での違いまでまとめました。

公開 2026-09-12・更新 2026-09-12

ひとことで言うと

ポートフォリオ評価は、画家の作品集(ポートフォリオ)のように、生徒の学習の過程で生まれたもの(英作文、スピーチの録音、振り返りカード、小テストの推移、書き直した答案)を1つの入れ物にためておき、その積み重ねで成長を見取る評価です。1回のテストの点ではなく「4月と比べてどう変わったか」が見えるので、主体的に学習に取り組む態度の材料として使いやすい形です。

出どころ

パフォーマンス評価と同じく、1990年代に英語圏で広まった「真正の評価」の考え方の1つで、文部科学省の「学習評価の在り方ハンドブック」(2019年)が、ペーパーテスト以外の評価方法の例として挙げています。日本の英語教育では、ライティングの推移を綴じるファイルや、1人1台端末に録音をためる形で実践されています。

授業での実際の使い方

英語でためるものと、学期に1回の「選んで振り返る」時間です。

ためるものいつ見えるもの
英作文(提出したものと書き直し)単元ごと書ける量と正確さの推移
スピーチ・やり取りの録音(端末)パフォーマンステストのたび話す量と続け方の推移
帯の記録用紙(タイム・語数・点数)毎時間粘り強さ
振り返りカード単元ごと学習の調整(次に何を直すか)

学期末に15分、「4月のものと今のものを並べて、変わったところを1つ書く」時間を置きます。この1文が、生徒にとっては自分の成長の言葉になり、先生にとっては態度の観点の記録になります。先生が言う言葉は「いちばん変わったものを1つ選んで」です。全部を評価しようとせず、生徒が選んだ1つと、推移が見える1つ(帯の記録)だけを見ます。

よくある誤解

  • ためること自体が評価ではありません。ためたものを「選んで振り返る」時間があって、初めて評価になります。ファイルが厚くなるだけの実践は、ここが抜けています。
  • 全部に点数をつける必要はありません。点数をつけるのは、その中の総括的評価に使うもの(単元末の英作文など)だけです。
  • 紙のファイルでなくてよいです。1人1台端末のフォルダに、録音と写真をためる形のほうが、英語では続きます。

校種別の違い

校種
小学校振り返りカードと活動の写真。所見の材料に。点数はつけない
中学校英作文の綴じ込みと録音。学期末の「選んで振り返る」15分
高校意見文・要約の推移。大学入試の総合型選抜で提出する学校もある
確認テストの推移と書き直しをファイルに。保護者面談で見せる

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執筆: 英語教材ラボ編集部

首都圏の公立中学校で英語を10年教えた元教員が、実際の教室で使っていた教材を原型に制作・検証しています。詳しくは教材のつくり方と運営者情報へ。

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