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英語教材ラボ

活動と指導法授業の型・指導法

自由進度学習

じゆうしんどがくしゅう・self-paced learning

単元の一部または全部で、生徒が自分の計画で学習を進め、教師は一斉の説明ではなく個別の支援に回る学び方。

自由進度学習とは、単元の一部または全部で、生徒が自分の計画で学習を進め、教師は一斉の説明ではなく個別の支援に回る学び方のことです。出どころ(緒川小学校の個別化・個性化教育と2021年の答申)、英語の授業でのやり方(単元の練習パートの2〜3時間を自由進度にする・学習の手引き・段階のあるプリント・チェックポイント)、話す活動をどう残すか、デメリットへの手当て、小学校・中学校・高校・塾での違いまでまとめました。

公開 2026-09-12・更新 2026-09-12

ひとことで言うと

自由進度学習は、単元の一部または全部で、生徒が自分の計画で学習を進め、教師は一斉の説明ではなく個別の支援に回る学び方です。読みは「じゆうしんどがくしゅう」。英語では、文法の練習や単語の定着のような「1人でできる部分」を自由進度にして、相手が要る話す活動は一斉やペアで残す形が現実的です。

出どころ

1980年代の愛知県東浦町立緒川小学校の「個別化・個性化教育」で知られる単元内自由進度学習が原型です。2021年1月の中央教育審議会答申(令和の日本型学校教育)が「個別最適な学び」を掲げ、1人1台端末が入ったことで、2020年代に小学校を中心に再び広がりました。英語での実践は算数・社会より遅れていて、単元の一部に限る形が多いです。

授業での実際の使い方

単元8時間のうち、練習にあたる2〜3時間を自由進度にする組み方です。

内容
1〜2一斉新出文法の導入と本文(ここは自由進度にしない)
3〜5自由進度学習の手引きに沿って、文法プリント(3段階)・単語・音読を自分の順で。教師は机間指導
6〜7ペア・一斉相手のいる活動(情報の差のあるペア活動)と中間指導
8一斉確認テストと振り返り

自由進度の3時間に要るのは3つです。学習の手引き(この3時間で「できるようになること」と、順番の例と、終わったらやることを1枚に)、段階のあるプリント(同じ文法で支援の量が違う3段階。上から始めてもよい)、チェックポイント(各段階の最後に先生に見せる1問。ここで止まっている生徒を見つける)。

教師は説明をしません。机間指導で、チェックポイントに来ない生徒と、同じところで止まっている生徒に声をかけます。1人に20秒、全体を3周する回り方です。

よくある誤解

  • 自由進度=放任ではありません。手引きとチェックポイントが無い自由進度は、できる生徒が速く終わり、できない生徒が止まったまま3時間過ぎます。
  • 英語を全部自由進度にすると、話す・聞く(相手が要る技能)が消えます。自由進度にするのは1人でできる部分だけです。
  • タブレットのドリルを配れば自由進度、でもありません。進度を生徒が決めることと、教師が個別に支援することの2つがそろって自由進度です。

校種別の違い

校種特徴
小学校英語はやり取りが中心なので、自由進度は文字(アルファベット・書き写し)の練習に限る形が多い
中学校単元の練習パートの2〜3時間。文法プリントの3段階と単語テストを、生徒が自分の順で
高校文法ユニットの練習を自由進度に。宿題を前提にしない教室では、授業内の自由進度が家庭学習の代わりになる
自習室での学習がすでに自由進度。手引きの代わりに「今日の3枚」を渡し、チェックポイントを先生が見る

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執筆: 英語教材ラボ編集部

首都圏の公立中学校で英語を10年教えた元教員が、実際の教室で使っていた教材を原型に制作・検証しています。詳しくは教材のつくり方と運営者情報へ。

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