本文へスキップ
英語教材ラボ

制度とことば学校と制度

GIGAスクール構想と1人1台端末

ぎがすくーるこうそう・GIGA School Program

2019年に文科省が始めた、小中学校の児童生徒に1人1台の端末と高速ネットワークを整備する施策。英語では音声・録音・共有に効く。

GIGAスクール構想とは、2019年に文部科学省が始めた、全国の小中学校の児童生徒に1人1台の端末と高速のネットワークを整備する施策のことです。出どころと経緯(2021年度にほぼ整備・次期更新)、英語の授業で端末が効く3つの場面(音声を自分のペースで聞く・録音して提出する・書いて共有する)、使わない判断の線、端末を開いたままにする失敗、小学校・中学校・高校・塾での違いまでまとめました。

公開 2026-09-12・更新 2026-09-12

ひとことで言うと

GIGAスクール構想は、Global and Innovation Gateway for All の頭文字で、全国の小中学校の児童生徒に1人1台の端末(タブレットやノート型)と、高速大容量のネットワークを整備する文部科学省の施策です。英語の授業では、音声を自分のペースで聞く、話した英語を録音して残す、書いたものを共有する、という「紙ではできなかった3つ」ができるようになりました。

出どころ

2019年12月に文部科学省が打ち出し、当初は2023年度までの整備予定でしたが、感染症の流行を受けて前倒しされ、2021年度にはほぼ全国の小中学校で1人1台が整いました。高校は自治体ごとに整備の形が違います。端末の更新(次期 GIGA)は2024年度から順に進んでいて、学習者用デジタル教科書(2024年度から英語で提供)はこの端末で使います。

授業での実際の使い方

英語で端末が効く3つの場面と、使わない場面を先に決めます。

場面やること効くところ
音声を自分のペースで本文や新出語の音声を、各自の端末で好きな回数・速さで聞く聞き取りの個人差を吸収。帯の音読の前に
録音して提出音読やスピーチを録音し、提出する。自分で聞き直す音読テストの練習、パフォーマンステストの記録、ポートフォリオ
書いて共有英作文を共同編集の画面に書き、班で読み合うピア・フィードバック、書き直し

使わない場面は、ペアで顔を見て話すやり取りと、紙に手で書く練習です。端末を開いたままにすると、生徒は相手ではなく画面を見ます。先生が言う言葉は「聞いたら閉じて、隣と」で、開く時間と閉じる時間を授業の流れに書き込みます。

よくある誤解

  • 端末を使うほど授業がよくなる、わけではありません。英語で効くのは上の3つの場面で、それ以外は紙とペアのほうが速いことが多いです。
  • デジタル教科書と同じではありません。GIGA は端末とネットワークの整備、デジタル教科書はその上で使う教材です。
  • 先生が端末に詳しくないと使えない、ということもありません。録音と再生の2つの操作で、上の3場面のうち2つは回ります。

校種別の違い

校種状況
小学校1人1台が整っている。音声と録音が中心。文字入力は5・6年から
中学校1人1台。録音の提出と、共同編集の英作文
高校自治体により BYOD(家庭が用意)や貸与。学校ごとに使い方が違う
学校の端末は塾では使えない。生徒の家庭学習で教科書音声を聞く方法として案内

この用語が出てくる教材と記事

関連用語

執筆: 英語教材ラボ編集部

首都圏の公立中学校で英語を10年教えた元教員が、実際の教室で使っていた教材を原型に制作・検証しています。詳しくは教材のつくり方と運営者情報へ。

ほかの用語をさがす