進行形の誤りは be動詞の脱落(He reading)だけではありません。ドリルで be動詞+ing が固まった生徒が、次に書くのは I am watching TV every day.(習慣なのに進行形)や I am wanting a new bike.(状態の動詞に ing)です。形はできている。決めていないのは「今の話か、いつもの話か」です。
このワークシートの目印さがしは、now・Look!・every day・on Sunday mornings の文に、目印のない My father works at a hospital.(仕事=いつものこと)を1問混ぜてあります。目印がないときは意味で決める——豆ポイントの「今この瞬間の写真にうつるか」が、その判定法です。
この教材で解決できる悩み
- 定着ドリルでは正しく書けるのに、テストや発話で形が崩れる(どの形を使うかを決めていない)
- 「なぜまちがいか」を生徒が自分の言葉で言えず、同じ誤りがくり返される
- 正誤問題だけでは「2つとも正しい文の意味のちがい」を扱えない
教材の概要
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 対象 | 中学1年(現在進行形の肯定・否定・疑問を学んだあと。検定6種のどれでも) |
| 位置づけ | 文法ステップ2=定着ドリル(形を固める)のあと、応用ワークシート(自分のことを語る)の前。会員限定の「使い分けワークシート」シリーズ |
| 構成 | 生徒面A4表裏=表: ねらいと目印→①目印さがし(6問・決め手の語を書く)→②どっちも正しい(3組・意味のちがいを説明)→③実答案の診療所(5問・誤答タイプを名指し)/裏: ④ふくらませる(5段の産出)→⑤ペアで確かめる(2分の手順)→⑥仕上げの3問。3ページ目=解答・許容範囲・タイプ別の直し方・先生への指導メモ |
| 記入箇所 | 約35(決め手6・説明3・診断5+直し5・産出5段・自己採点3) |
| 時間 | 15〜20分(⑥は宿題への切り出しも可) |
I read comics. と I am reading a comic now.——習慣と今
どっちも正しいの3組は、①I read comics.(ふだん読む)と I am reading a comic now.(今読んでいる最中)、②She wears glasses.(いつもかけている人)と She is wearing glasses today.(今日はかけている)、③My brother plays the guitar.(ひける・趣味)と My brother is playing the guitar.(今ひいている)。③で「ひける」という意味を読み取れた生徒は、現在形が能力・習慣を表すことまで分かっています。
実答案の診療所——be落ちの先にある3つの誤り
A「be落ち」(He reading)、B「be+原形」(I am play)、C「習慣に ing」(We are studying English every day.)、D「状態に ing」(I am wanting)。CとDは進行形が「できるようになった」あとに増える誤りで、この2つに名前を付けて診断できると、使い分けの段階に入ったと言えます。
使い分けワークシートとは(文法ステップ2)
定着ドリルは「正しい形を書く」練習です。ところが定期テストや発話で崩れるのは、形を知らないからではなく「この場面でどの形か」を決められないからです。使い分けワークシートは、その「決める」を練習の中心に置きました。
- 目印さがし: 正しいほうを選ぶだけでなく、決め手になった語を書きます。空欄の生徒は形を丸暗記で選んでいるので、机間で「どの語で決めた?」と聞けます。
- どっちも正しい: 2つとも正しい英文を並べて意味のちがいを日本語で説明させます。正誤問題では育たない「文法は意味の選択だ」という見方が、ここで生まれます。
- 実答案の診療所: 実際の答案に出る誤りに名前を付け(4タイプ)、診断→修正→理由の順で扱います。模範解答しか載らない問題集には作れない形式です。
- ふくらませる: 1文から2文、対比の文へと5段で産出し、ペアで読み合って自己チェックします。個人で解いて終わる紙ではなく、授業が回る紙です。
解答は生徒面の裏ではなく3ページ目にあるので、表裏をそのまま配れます。3ページ目には許容範囲と、15分で回す手順・机間で見るものを書いた指導メモがあります。
導入→定着→使い分け→応用の一本道
導入は「進行形導入『教室スポーツ実況中継』授業案」、形を固めるのは「現在進行形の定着ドリル」(無料)。このワークシートで「今」と「いつも」を決められるようになったら、「ジェスチャー実況中継ゲーム」(無料)で進行形を大量に話す段へ。測るなら「現在進行形の10分小テスト」の標準・発展です。
