進行形の教え方ガイド中学英語・中1
ing形の作り方より「be+ingのセット」と使いどころ
進行形の練習は「動詞をing形にする」作業になりがちですが、実際のつまずきはHe reading.(be動詞の脱落)とI am liking music.(進行形にできない動詞)です。つまり必要なのはingを作る練習ではなく、be+ingをセットで運用し、使いどころを判断する練習です。
進行形でつまずく3つのポイントと直し方
つまずき1: be動詞の脱落
× He reading a book.
なぜ起きる? 「動詞にingを付ける」操作だけが強く残り、be動詞が進行形の半分であることが意識されていません。日本語の「〜している」に主語述語の対応がないことも影響します。
直し方 口頭練習で be動詞を強く読む(He IS reading.)音の型を作ります。書く練習ではbe動詞に○を付けてから提出させるセルフチェックを固定化します。
つまずき2: 状態動詞まで進行形にする
× I am liking music. / I am knowing him.
なぜ起きる? 「今のことは進行形」と一般化すると、like/know/haveなど状態を表す動詞まで-ingにしてしまいます。
直し方 「動きがビデオに映る動詞だけ進行形になれる」という判定を教えます。likeやknowは映らない——この比喩は生徒の中に長く残ります。
つまずき3: 現在形との使い分けができない
× (毎日の習慣なのに)I am playing tennis every day.
なぜ起きる? 単元内の問題が全部進行形で解けると、「今まさに」と「いつも」を区別する必要がありません。
直し方 now と every day が混在するドリルで、時の目印から選ばせます。電話の場面(相手に見えない今を伝える)が進行形の必然性をいちばん自然に作ります。
進行形の授業の一本道(導入→定着→応用)
1つの文法は1時間では身につきません。意味に出会う導入、形を固めて使う定着、自分のことを語る応用——この一本道を、そのまま使える教材つきでたどれます。
1. 導入——意味と場面に出会わせる
ジェスチャーや実況中継(教師が変な動きをして What am I doing?)で、「今まさに」を切り取る形として出会わせます。
2. 定着——形を固め、使って身につける
ドリルは電話の対話を軸に、状態動詞・習慣(現在形が正解)を混在させた設計。be動詞の脱落はまちがい診療所で自己診断させます。
3. 応用——自分のことを語るタスクへ
ジェスチャー実況中継ゲームや教室実況の産出へ。「実況」は進行形しか使えない場面なので、be動詞込みの型を大量発話で固められます。
定期テストでどう測るか
テストでは文化祭の写真描写やビデオ通話の場面で、進行形と現在形・過去形の使い分けを問います。中1・2学期の定期テストが実例です。
進行形の指導でよくある質問
ing形の綴り(run→running等)はどこまで練習しますか?
そのまま付ける・eを取る(make→making)・重ねる(run→running)の3分類を代表語で押さえれば十分です。綴りより「be動詞が抜けていないか」のチェックに練習時間を回すことをすすめます。
現在進行形と現在形、どちらを先に教えますか?
全教科書とも現在形が先です。進行形の導入時に「いつもの文(現在形)」と「今まさにの文(進行形)」を対比する1枚を作ると、両方の輪郭が同時にはっきりします。
過去進行形はいつ・どう接続しますか?
中2の最初に出ます。be動詞を過去形に変えるだけなので、中1のうちに「進行形=be+ing」のセットが固まっていれば5分で拡張できます。逆にここが崩れていると過去進行形が新出文法のように見えてしまいます。