接続詞の誤りでいちばん多いのは、because の向きです。「バスに乗り遅れて遅刻した」を I missed the bus because I was late. と書く——日本語の順をそのまま英語に写すと、because のあとに結果が来てしまいます。このワークシートは because と so を「矢印の向き」で扱います。結果 ← because 理由、理由 → so 結果。1文に矢印は1本だけ(Because 〜, so 〜. と重ねない)。
when は「〜のとき」を文の先頭にも途中にも置ける接続詞として、コンマの有無まで扱います。Why 〜? には Because で答える、も目印さがしに入れました。
この教材で解決できる悩み
- 定着ドリルでは正しく書けるのに、テストや発話で形が崩れる(どの形を使うかを決めていない)
- 「なぜまちがいか」を生徒が自分の言葉で言えず、同じ誤りがくり返される
- 正誤問題だけでは「2つとも正しい文の意味のちがい」を扱えない
教材の概要
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 対象 | 中学1年(because・when・so を学んだあと。検定6種のどれでも) |
| 位置づけ | 文法ステップ2=定着ドリル(形を固める)のあと、応用ワークシート(自分のことを語る)の前。会員限定の「使い分けワークシート」シリーズ |
| 構成 | 生徒面A4表裏=表: ねらいと目印→①目印さがし(6問・決め手の語を書く)→②どっちも正しい(3組・意味のちがいを説明)→③実答案の診療所(5問・誤答タイプを名指し)/裏: ④ふくらませる(5段の産出)→⑤ペアで確かめる(2分の手順)→⑥仕上げの3問。3ページ目=解答・許容範囲・タイプ別の直し方・先生への指導メモ |
| 記入箇所 | 約35(決め手6・説明3・診断5+直し5・産出5段・自己採点3) |
| 時間 | 15〜20分(⑥は宿題への切り出しも可) |
I was tired because I ran. と I ran, so I was tired.——同じ意味、向きが逆
どっちも正しいの①は、意味は同じ(走ったから疲れた)で、because は理由を後ろに、so は結果を後ろに置く——向きが逆であることを説明させます。②の When I got home, my mother was cooking. と My mother was cooking when I got home. も同じ意味で、when を先頭に置くとコンマがいることに気づく問いです。③の I like dogs because they are friendly. と I like dogs, and they are friendly. は、「理由として言っているか、並べただけか」——接続詞が意味を変える例です。
実答案の診療所——矢印の向きで直す4つの誤り
A「向きが逆」(I missed the bus because I was late.)、B「重ねがけ」(Because it was cold, so I wore a coat.)、C「when で切る」(I'll call you. When I get home.)、D「Why の答え」(— So I want to travel.)。Cは when の部分だけで文を切ってしまう誤りで、when 〜 が1つの文の一部だと分かると直ります。
使い分けワークシートとは(文法ステップ2)
定着ドリルは「正しい形を書く」練習です。ところが定期テストや発話で崩れるのは、形を知らないからではなく「この場面でどの形か」を決められないからです。使い分けワークシートは、その「決める」を練習の中心に置きました。
- 目印さがし: 正しいほうを選ぶだけでなく、決め手になった語を書きます。空欄の生徒は形を丸暗記で選んでいるので、机間で「どの語で決めた?」と聞けます。
- どっちも正しい: 2つとも正しい英文を並べて意味のちがいを日本語で説明させます。正誤問題では育たない「文法は意味の選択だ」という見方が、ここで生まれます。
- 実答案の診療所: 実際の答案に出る誤りに名前を付け(4タイプ)、診断→修正→理由の順で扱います。模範解答しか載らない問題集には作れない形式です。
- ふくらませる: 1文から2文、対比の文へと5段で産出し、ペアで読み合って自己チェックします。個人で解いて終わる紙ではなく、授業が回る紙です。
解答は生徒面の裏ではなく3ページ目にあるので、表裏をそのまま配れます。3ページ目には許容範囲と、15分で回す手順・机間で見るものを書いた指導メモがあります。
導入→定着→使い分け→応用の一本道
導入は「接続詞 because 導入『なんで?記者会見』授業案」、形を固めるのは「接続詞 because・when のはじめてドリル 中1版」(無料)。このワークシートで矢印の向きが決められるようになったら、「わたしの「ふつう」カード」(無料)へ。測るなら「接続詞の10分小テスト 中1版」の標準・発展です。
