be動詞と一般動詞のドリルを終えた生徒が、次の週に I am play tennis. と書く——この誤りは形を知らないから起きるのではありません。「〜です」と「〜する」のどちらの文を書こうとしているかを、書く前に決めていないから起きます。このワークシートは、その「決める」を練習にしました。
目印さがしでは、正しいほうを選んだあとに決め手を書きます。「I」「複数」と主語で決めた文と、「play=動作」「hungry=イコール」と意味で決めた文が混ざっているので、生徒は2つの物差し(主語で am/is/are を選ぶ・意味で be動詞か一般動詞かを選ぶ)を使い分けることになります。
この教材で解決できる悩み
- 定着ドリルでは正しく書けるのに、テストや発話で形が崩れる(どの形を使うかを決めていない)
- 「なぜまちがいか」を生徒が自分の言葉で言えず、同じ誤りがくり返される
- 正誤問題だけでは「2つとも正しい文の意味のちがい」を扱えない
教材の概要
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 対象 | 中学1年(be動詞と一般動詞が出そろった時期。検定6種のどれでも) |
| 位置づけ | 文法ステップ2=定着ドリル(形を固める)のあと、応用ワークシート(自分のことを語る)の前。会員限定の「使い分けワークシート」シリーズ |
| 構成 | 生徒面A4表裏=表: ねらいと目印→①目印さがし(6問・決め手の語を書く)→②どっちも正しい(3組・意味のちがいを説明)→③実答案の診療所(5問・誤答タイプを名指し)/裏: ④ふくらませる(5段の産出)→⑤ペアで確かめる(2分の手順)→⑥仕上げの3問。3ページ目=解答・許容範囲・タイプ別の直し方・先生への指導メモ |
| 記入箇所 | 約35(決め手6・説明3・診断5+直し5・産出5段・自己採点3) |
| 時間 | 15〜20分(⑥は宿題への切り出しも可) |
「主語=あとの語」が成り立つか——判定法を1つだけ持たせる
裏面の豆ポイントに印刷した判定法は1つだけです。I am hungry.(私=空腹)は成り立つ→be動詞。I play tennis.(私=テニス?)は成り立たない→一般動詞。物差しを1つにしぼると、生徒は自分の答案を自分で診断できるようになります。実答案の診療所の I don't hungry. も、「私=空腹は成り立つ→be動詞の文→否定は not」と、同じ物差しで直せます。
どっちも正しい——I am a tennis fan. と I play tennis.
正誤問題だけでは「be動詞は正しい/まちがい」の判断で止まります。この紙では、2つとも正しい I am a tennis fan. と I play tennis. を並べ、「私=ファン」と「テニスをする」のちがいを日本語で書かせます。She is busy. と She has a lot of homework.、I'm in the library. と I study in the library. も同じ仕掛けで、「〜です・〜にいる」と「〜する」が別の文だと、説明を書く手で分かります。
使い分けワークシートとは(文法ステップ2)
定着ドリルは「正しい形を書く」練習です。ところが定期テストや発話で崩れるのは、形を知らないからではなく「この場面でどの形か」を決められないからです。使い分けワークシートは、その「決める」を練習の中心に置きました。
- 目印さがし: 正しいほうを選ぶだけでなく、決め手になった語を書きます。空欄の生徒は形を丸暗記で選んでいるので、机間で「どの語で決めた?」と聞けます。
- どっちも正しい: 2つとも正しい英文を並べて意味のちがいを日本語で説明させます。正誤問題では育たない「文法は意味の選択だ」という見方が、ここで生まれます。
- 実答案の診療所: 実際の答案に出る誤りに名前を付け(4タイプ)、診断→修正→理由の順で扱います。模範解答しか載らない問題集には作れない形式です。
- ふくらませる: 1文から2文、対比の文へと5段で産出し、ペアで読み合って自己チェックします。個人で解いて終わる紙ではなく、授業が回る紙です。
解答は生徒面の裏ではなく3ページ目にあるので、表裏をそのまま配れます。3ページ目には許容範囲と、15分で回す手順・机間で見るものを書いた指導メモがあります。
導入→定着→使い分け→応用の一本道
導入は「教室を動いて覚える be動詞+場所前置詞のTPR授業案」、形を固めるのは「be動詞の定着ドリル」「be動詞と一般動詞の定着ドリル」(いずれも無料)。このワークシートで使い分けを決められるようになったら、「たからもの紹介カード&クラス博物館」(無料)で自分のことを語る段へ。測るなら「be動詞と一般動詞の使い分けの10分小テスト」です。
