that節そのものは中2で済んでいます。中3で増えるのは、that の前に「だれに」がもう1つ入ることだけ——なのに、そこで文が崩れます。×said me、×told to me、そして「で、それだれから聞いたの?」が英語で出てこない。この授業案は、出どころを言わない話と言う話を並べて、tell+人+that節が何を運ぶ形なのかを先に見せます。板書は2行です。
この教材で解決できる悩み
- ×said me that / ×told to me that が、何度直しても戻ってくる
- that節は中2でやったはずなのに、人が1つ入ったとたん語順が崩れる
- S+V+O+O(that節)を中3の文法に挙げているのは6社中4社で、そのどれもがSVOC・受け身・間接疑問と同じ課に同居している。この形だけに1時間を取りにくい
教材の概要
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 対象 | 中学3年(BLUE SKY 3 Unit 3。NEW HORIZON 3 Unit 1・SUNSHINE 3・Here We Go! 3 Unit 1にも同じ形が出ます) |
| 文法項目 | 接続詞that(S+V+O+O。tell + 人 + that節) |
| 形式 | 授業案A4(印刷版PDF・板書例つき) |
| 所要時間 | 50分×1コマ |
| 準備物 | なし(先生が3つの話を用意しておく) |
授業の流れ(50分)
導入: 出どころのない3つの話(12分)
板書はまだしません。英語で3つ、続けて言います。
Our school will get a new water server. The vending machine by the gym is broken. It will be sunny on Sports Day.
「この3つ、どれが本当だと思う?」——日本語で聞くと教室が止まります。判断する材料がないからです。「じゃあ、何が足りない?」と返すと、出どころということばが生徒から出ます。
そこで、同じ3つを言い直します。
The principal told me that our school will get a new water server. A first-year student told me that the vending machine is broken. My friend told me that it will be sunny on Sports Day.
今度は手が挙がります。1つ目がいちばん確か、3つ目はあやしい。内容は1文字も変えていないのに判断できるようになりました。増えたのは頭の数語だけです。
気づき: だれに、なにを(10分)
板書は2行です。
The principal told me that our school will get a new water server. told + me(だれに)+ that 〜(なにを)
押さえるのは3つ。①tell は「だれに」と「なにを」を続けて置ける動詞で、to はいりません。②say は「だれに」を直接置けない——×said me は、said to me か told me に直します。③that のうしろには、ふつうの文がまるごと1つ入る。that は省略してもかまいません。
展開: たしかな話、あやしい話(20分)
各自ノートに1文だけ、最近だれかから聞いた本当のことを書きます。出どころは my mother / my brother / my friend / my teacher / the news から選ばせると、書き出しで止まりません。ルールは1つだけ——教室の中の人の名前は使わない。本人が目の前にいる話は検証の場になってしまい、活動が別のものに変わります。
書けたら4人班で1人ずつ読み上げます。聞いた3人は、たしかなら指3本、ふつうなら2本、あやしいなら1本を同時に出す。割れたときだけ、なぜそう思ったかを日本語で一言。理由はほぼ毎回、that の前の人になります。
4巡したら、班でいちばんたしかな1文を選んで黒板に書きに来ます。書くのは生徒です。
まとめ: あとで確かめられるのは、どれ?(8分)
並んだ文を見て、最後に1つだけ問います。「この中で、あとで確かめられるのはどれ?」——確かめられるのは、出どころに会いに行ける話です。自分の1文を清書して提出。見るのは2点、tell のうしろに to が入っていないことと、that のうしろがふつうの文であることだけ。
定着・入試への接続
BLUE SKY 3 のUnit 3は、この形と間接疑問が同じ課に入っています。次の時間に進むなら間接疑問導入『クイズショー Do you know what this is?』へ——どちらも「動詞のうしろに文がまるごと1つ」という同じ話なので、2日続けると箱の中身の形が固まります。アウトプットは応用の教室ニュースの時間へ——取材した話を〈人 told me that +中身〉のニュース原稿にして班で放送する、今日の「出どころ」の話の続きです。書く練習は間接疑問の定着ドリル 中3版、that節の全体像は接続詞の教え方ガイドにまとめてあります。
