tell+人+that節は、練習問題の中では「並べかえ」の形をしています。でも、この形が現実で要るのは1つの場面だけです。人から聞いた話を、別の人に伝えるとき——つまり、情報が人を経由するときです。
このワークシートは、その場面を「教室ニュースの放送」という枠にしました。キャスターは、中身だけを読み上げません。Ms. Sato told us that we will have a fire drill on Friday. ——〈だれが・だれに・何を〉を1文で運びます。中身だけ運ぶと「うわさ」、出どころごと運ぶと「ニュース」。導入『たしかな話、あやしい話』で渡した「出どころで確からしさを見る」という聞く側のリテラシーを、この1枚では発信する側の習慣に引き継ぎます。
この教材で解決できる悩み
- that節の練習が並べかえで終わり、「なぜこの形が要るのか」が残らない
- 導入で扱った情報リテラシーの話を、アウトプット活動につなげる紙がない
- 発表活動が「自分のことを言って終わり」になり、聞き合う理由がない
教材の概要
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 対象 | 中学3年(tell+人+that節の初出単元のあと。BLUE SKY 3 Unit 3ほか、that節を扱う単元で使えます) |
| 形式 | 表=つくる(ゴール→お手本→表現バンク→取材メモ→ニュース原稿)/裏=つたえる・ふりかえる(班で放送→自己評価4観点→ふりかえり→発展) |
| 時間 | 25〜35分(取材→原稿→放送まで1コマで回ります) |
| フェーズ | 活用・応用(導入とセットで、中3のthat節が「使う形」になります) |
told と think の言い分けが、情報源の習慣になる
原稿は3文です。①②は取材で聞いた話を〈人 told me [us] that +中身〉で、③は自分の考えを〈I think that +中身〉で書きます。人から聞いた話は told、自分の考えは think——この言い分けを崩さないのがキャスターの仕事です。自分の予想に told を使った生徒がいたら、そこが「情報源とは何か」を扱ういちばんいい瞬間になります。
放送中の合いの手にも仕事があります。気になるニュースには Who told you that? ——出どころが言えるのがニュース、言えないのがうわさです。導入の授業で校長先生・1年生・友だちの3つの話を比べたクラスなら、この質問の意味は説明なしで通じます。
「初耳だけメモ」が、聞く理由を作る
放送を聞く側は、初耳のニュースだけをメモします(That's news to me!)。全部メモではなく初耳だけに絞ると、聞きながら「知っているか・知らないか」の判断が走り、同じ班の発表でも聞く側の紙がそれぞれ違う内容になります。最後は班で「いちばん役に立ったニュース」を1つ選んで全体へ——情報の価値は受け手が決める、という締めくくりです。
発展は、出どころを2人にする形です。Aki and Ken told me that the new curry is really good. ——2人が言えば確からしさは上がる、それでも本当かは自分で確かめる。導入の続きの宿題が、ここから始まります。
一緒に使う教材
- 接続詞that(tell+人+that節)導入『たしかな話、あやしい話』授業案(導入・この1枚の前に)
- 間接疑問の定着ドリル 中3版(同じ単元のもう1つの文法・「箱の中に文が1つ」つながり)
- ペア・ミニディスカッション(評価・意見交換の力を測るときに)
