ALTの先生と話すのが正直こわいです。打ち合わせは身ぶりと単語でなんとかしのいでいますが、伝わっているか自信がありません。結局、授業の英語の部分はALT任せになってしまっています。(小6担任)
結論: 「話す打ち合わせ」を「渡す打ち合わせ」に変える
英会話としての打ち合わせは、しなくてかまいません。伝えることを紙に固定して、渡すのです。✓を付けて数語書き込むだけで意図が伝わる、英語併記のALT打ち合わせシートを用意してあります。今日の単元・ゴール・ALTにお願いしたい場面に印を付けて渡せば、会話が2往復もしなくても打ち合わせは成立します。
会話で伝えようとすると、伝わったかどうかが不安のまま授業に入ります。紙で渡すと、ALTは授業中もその紙を見返せます。英語が得意な先生にとっても、実は紙のほうが確実です。
渡す紙に書くのは3つだけ
シートの中身は、毎回この3つに絞ってあります。
| 項目 | 例 |
|---|---|
| 今日の単元とゴール | Unit 4 / 行きたい国を伝え合う |
| ALTの見せ場を1つ | モデル対話の相手役/自分の国の写真を3枚見せて話す |
| 今日ふたりでそろえること | 答えをすぐ言わず、3秒待つ |
「見せ場」を毎回1つ書くのがいちばん大事な行です。これがないと、ALTの仕事は発音のリピート要員に寄っていきます。見せ場が決まっていれば、ALTは自分が何のためにその教室にいるかを分かって入ってこられます。
その場のやり取りは、指さしで成立させる
授業中にALTへ何か伝えたくなったときのために、指さしフレーズ集も同じページに置いてあります。Once more, please.(もう1回)/ Slowly, please.(ゆっくり)/ Please walk around.(机の間を回って)。指をさして見せるだけで通じる形にしてあるので、とっさの英語が出てこなくても止まりません。
ALTと組む日の45分の分担はティームティーチングの記事に、ALTが来ない日にひとりで回す形は別の記事にまとめてあります。
ALT任せをやめる線は、1本だけ引く
ご相談の後半の「ALT任せになっている」については、線を1本だけ引いてください。進行の主導権は担任、ALTは音と文化の実物、という分担です。めあての確認や活動の指示まで任せると、ALTの英語が子どもに難しすぎて授業が上滑りします。逆に、モデルの音声と「本物の外国の話」はALTに敵う教材がありません。
打ち合わせシートの「見せ場」欄は、この線引きをそのまま実行する装置でもあります。渡す紙が変わると、関係も変わります。まずは次の来校日に1枚渡すところから始めてください。