学生時代から英語がいちばん苦手でした。4月から5年生の担任になり、外国語の授業を週2コマもつことになりましたが、正直こわいです。何から手をつければいいでしょうか。(小5担任・英語は大学の授業以来)
結論: 英語力で回す授業をやめて、型で回す授業にする
外国語の授業がこわいのは、「自分の英語力の分しか授業ができない」と考えるからです。この前提を先に捨ててください。小学校の外国語は、先生がその場で英語を作る場面をゼロに近づけた設計にできます。音のモデルは教科書の音源、先生のセリフは台本、指示は決まり文句。先生の英語力が問われる場面を仕組みで塞いでいけば、残るのは「進行」で、進行は先生の本職です。
このサイトの45分の型は、その前提で作ってあります。あいさつ・歌→Small Talk→語彙→めあて→主活動→振り返り。どの単元でもこの並びは変えません。変わるのは主活動の中身だけなので、先生が考えることは1コマにつき1か所です。
最初の1時間は、英語を教えなくていい
初回の授業でいきなり英語をやろうとすると、先生の不安が教室にそのまま伝わります。最初の1時間は「英語の時間はまちがえていい」という約束をつくる時間にあててください。授業開き45分の進行案を紙で用意してあります。ここで作った約束は、先生自身のことも守ります。先生がまちがえてもいい教室、ということだからです。
使う英語は、決まり文句だけでいい
授業で先生が話す英語は、Stand up. / Make pairs. / Listen. / Good job! のような決まり文句がほとんどで、種類は多くありません。先生用のClassroom Englishを授業の流れ順の1枚にしてあるので、教卓に置いて見ながら言えば足ります。それ以外の場面は日本語でかまいません。全部を英語でやろうとしないことが、続けるコツです。
Small Talkのような「先生が話して聞かせる」場面には、英語+日本語の台本を全単元ぶん用意しました。読み上げでいい、と最初から決めておくと、前日の夜が軽くなります。
「教える人」ではなく「いっしょに学ぶ人」に立つ
英語が得意でないことは、この教科では思っているほど弱点になりません。子どもの目の前で、大人が新しいことに挑んで、まちがえて、言い直す。外国語の教室でいちばん価値のあるモデルはこれです。「先生も言えなかった、もう1回聞こう」と音源に戻る姿は、英語が得意な先生には出せません。
始める順番だけ決めましょう。①45分の型を読む(10分)②授業開きの紙を刷る③いま進んでいる単元の単元まるごとパックを刷る。この3つで最初の2週間はもちます。発音の不安については別の相談で答えています。