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英語教材ラボ

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訂正フィードバック(添削)

ていせいふぃーどばっく・corrective feedback

生徒の誤りに対して教師や仲間が返す、直すための反応。話すときはリキャストなど6種類、書くときは直接・間接・焦点化で分ける。

訂正フィードバック(corrective feedback)とは、生徒の誤りに対して教師や仲間が返す、直すための反応のことです。話すときの6つの種類(リキャスト・明示的訂正・明確化要求・メタ言語的フィードバック・引き出し・繰り返し)、書くときの直接・間接・焦点化の違い、英作文の添削のやり方(今日の文法だけ直す・記号で自己訂正・書き直しまで)、全部赤にしないと伸びない理由、小学校・中学校・高校・塾での違いまでまとめました。

公開 2026-09-12・更新 2026-09-12

ひとことで言うと

訂正フィードバックは、生徒の誤りに対して教師や仲間が返す、直すための反応のことです。話す活動では、その場で言い直して返すリキャストから、「もう一度言って」と引き出すものまで6種類に分けられ、書く活動では、正しい形を書き込む直接的なものと、印だけつけて生徒に直させる間接的なものに分かれます。英作文の「添削」は、この書く側の訂正フィードバックのことです。

出どころ

第二言語習得研究の用語で、話すときの6種類はライスターとランタ(1997年)の教室観察の分類が元です。書くときの分類(直接・間接、メタ言語的、焦点化・非焦点化)はロッド・エリス(2009年)の整理が広く使われています。日本語教育でも同じ語が使われるので、検索すると日本語教師向けの解説が多く出てきますが、中身は英語の授業と同じです。

授業での実際の使い方

話す活動と書く活動で、使う種類を分けます。

場面種類やること
話す(活動中)リキャスト誤りを正しい形で言い直して返す。活動は止めない
話す(活動後)引き出し・メタ言語的中間指導で「動詞の形は?」と聞き、生徒に直させる
書く(初稿)間接・焦点化今日の文法に関わる誤りだけに印(記号)をつけ、正しい形は書かない
書く(書き直し)直接生徒が直せなかった箇所だけ、正しい形を書く

英作文の添削は、次の3つを決めると回ります。焦点を絞る(今日の目標の文法だけ。つづりや冠詞はこの回は見ない)、記号を使う(sp=つづり、v=動詞の形、ww=語の選び方、^=抜け。学期の最初に配って全員同じ記号)、書き直しまでを1セットにする(印をつけて返し、翌日に書き直しを出させる。書き直しが無い添削は定着しません)。

全部を赤で直すと、生徒は赤の多さだけを見て中身を読みません。1枚に印は5つまで、と決める先生が多いです。ペアで記号をつけ合う相互評価にすると、教師の添削は書き直し後の1回で済みます。

よくある誤解

  • 全部直すのが親切、ではありません。直す箇所を絞ったほうが、生徒はその箇所を覚えます。
  • 直せば伸びる、でもありません。直したものを生徒が書き直して初めて定着します。返して終わりの添削は、時間の割に効果が薄い作業です。
  • 生徒が添削を読まないのは生徒のせいだけではなく、赤が多すぎて読めない設計のせいでもあります。

校種別の違い

校種特徴
小学校書く量が少ないので、書き写しの正確さを見る。話すときはリキャストだけで、言い直しは求めない
中学校記号と焦点化で、35人分を回す設計に。定期テストの英作文は採点基準を先に示す
高校論理・表現の80〜120語を、内容・構成・語彙・文法の4観点で。文法の誤りは間接、内容は直接コメント
個別指導はその場で直接直せるが、生徒に先に見つけさせる時間(1分)を置くと定着が違う

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執筆: 英語教材ラボ編集部

首都圏の公立中学校で英語を10年教えた元教員が、実際の教室で使っていた教材を原型に制作・検証しています。詳しくは教材のつくり方と運営者情報へ。

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