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小中接続

しょうちゅうせつぞく・elementary-to-junior-high articulation

小学校の外国語(音声で慣れ親しむ)と中学校の外国語(文字と文法)のあいだの段差を、双方の指導でなだらかにする考え方。

小中接続とは、小学校の外国語(音声で慣れ親しむ・600〜700語)と中学校の外国語(文字と文法・1,600〜1,800語)のあいだの段差を、双方の指導でなだらかにする考え方のことです。出どころ、小学校で「慣れ親しんだ」と中学校で「既習」の違い、中1の4月の3つの手立て、小学校側でできること、教科書の対応、小学校・中学校・高校・塾での違いまでまとめました。

公開 2026-09-12・更新 2026-09-12

ひとことで言うと

小中接続は、小学校の外国語と中学校の外国語のあいだにある段差を、双方の指導でなだらかにする考え方です。小学校では音声で慣れ親しんだ表現を、中学校では文字と文法として扱い直します。「小学校でやったよね」と中学校の先生が言っても、生徒にとっては音で知っているだけで、書いたことも仕組みを考えたこともない、という段差が中1の4月に起きます。

出どころ

平成29年告示の学習指導要領で、小学校5・6年の外国語が教科になり、中学校の外国語は小学校での学習を前提にした目標と内容になりました。解説は、小学校で「慣れ親しんだ」語彙や表現を中学校で「理解し使える」ようにする、という接続の考え方を示しています。語数の目安は小学校600〜700語、中学校1,600〜1,800語で、中学校の語数は小学校分を含めて積み上げる形です。

授業での実際の使い方

中1の4月に、中学校側でできる3つの手立てです。

手立てやること先生が言う言葉
音から文字へ小学校で音で知っている表現(I like ... / Can you ...?)を、まず音で確かめてから書かせる「言えるよね。じゃあ書いてみよう」
慣れ親しみを既習にしない小学校で出た表現も、中1で1回は「新出」として形を整理する「聞いたことはある。今日は仕組み」
小学校の教科書を見る生徒の小学校の教科書(NEW HORIZON Elementary など)で、何を音で経験したかを確かめる(4月の準備)

小学校側でできることは、5・6年で文字に触れる機会(書き写し・文字の名前)を確実に持つことと、中学校に「この単元でこの表現に慣れ親しんだ」を伝えることです。校区の小中で年に1回、教科書の単元と表現の対応表を共有するだけでも、段差は小さくなります。

よくある誤解

  • 小学校で習ったから中学校で省略できる、わけではありません。慣れ親しんだのは音で、文字と仕組みは中学校で扱います。
  • 中学校の4月を「小学校の復習」にすると、生徒は退屈します。音で知っている表現を「書く・仕組みを考える」という新しい角度で扱うのが接続です。
  • 段差は生徒の責任ではありません。小学校と中学校の目標の違いから生じる構造的なもので、指導で埋めます。

校種別の違い

校種特徴
小学校音声で慣れ親しむ。5・6年で文字の名前と書き写し。中学校へ単元と表現の情報を渡す
中学校4月に音から文字へ。慣れ親しんだ表現を新出として整理する
高校中学の全文法が「既習」の前提だが、使えない生徒が多く、帯で戻す。中高接続も同じ構造
中1の入塾期に、小学校で何をやったかを生徒の教科書で確かめてから紙を選ぶ

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執筆: 英語教材ラボ編集部

首都圏の公立中学校で英語を10年教えた元教員が、実際の教室で使っていた教材を原型に制作・検証しています。詳しくは教材のつくり方と運営者情報へ。

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