過去進行形は、新しい文法というより合体です。中1で手に入れた was / were と 〜ing を足すだけ。難しいのは形ではなく、「1回で終わったこと」と「続いていたこと」を言い分ける感覚のほうです。この授業案は、昨日20時ちょうどのクラス全員を黒板に1枚の断面図として並べ、そこへ先生が「点」を1つ刺すところまでを50分で運びます。
この教材で解決できる悩み
- 昨日の話をすると、何でも was / were+ing で書いてしまう
- when を足したとたん、どちらを進行形にするか分からなくなる
- 過去進行形を中2で扱うのはONE WORLDだけで、中1向けの教材しか見つからない
教材の概要
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 対象 | 中学2年(ONE WORLD 2 Lesson 2。1学期の学び直しにも) |
| 文法項目 | 過去進行形(肯定文・What were you doing? ・when節との合体まで) |
| 形式 | 授業案A4(印刷版PDF・断面図の板書例つき) |
| 所要時間 | 50分×1コマ |
| 準備物 | なし(先生の「昨日20時ちょうどの出来事」を1つ用意しておくだけ) |
授業の流れ(50分)
導入: さっき、ドアが開いた瞬間(10分)
日本語でいきなり聞きます。「3分前、私がそのドアを開けた瞬間、みんなは何をしてた?」——しゃべってた、宿題やってた、寝てた、と口々に返ってきます。全部そのまま英語で言い直してあげます。When I opened the door, Kenta was talking with Yui. Mika was writing something. And some of you were sleeping! 最後の1文で必ず笑いが起きるので、そこで止めて板書に移ります。
気づき: 点と線(10分)
板書は2本の記号だけです。
I opened the door. ●(1回で終わった=点) You were talking. ————(そのとき続いていた=線)
押さえるのは3つ。①線の形は was / were + 〜ing——中1のLesson 3で覚えた was / were と、Lesson 5の 〜ing を足しただけで、新しい部品はひとつもない。②線は「その瞬間、もう始まっていて、まだ終わっていない」。③今日つくる型は「when + 点、そのうしろに線」——When I opened the door, you were talking. 点と線が1本ずつそろって、はじめてあの瞬間が言えます。ここまで来たら、先生が自分の1文を出します。What were you doing at eight last night?
展開: みんなの20時(22分)
まず各自ノートに1文。I was 〜ing at eight last night. 動詞に詰まる生徒のために eating / watching / studying / taking a bath / talking / walking と板書しておきます。次に4人組で聞き合い。聞き手は必ず What were you doing at eight? と英語でたずね、答えは1文だけ。全員ぶん聞き終えたら、グループで「いちばん意外な20時」を1つ選びます。
全体への報告で、He was walking his dog at eight. のように三人称の was が出てきます。黒板に7〜8本の線が並んだところが、クラスの20時の断面図です。同じ一点なのに、全員ちがう。
仕上げに、先生が点を1つ刺します。「実は昨日の20時ちょうど、うちの犬が急に吠え出しました」。The dog started barking at eight. これを合図に、全員が自分の線と先生の点を1文に合体させます。When the dog started barking, I was taking a bath. 教室じゅうで同じ点が共有され、線だけが人数ぶん違う——過去進行形が要る場面が、そのまま黒板に残ります。
まとめ: 線1本、点1本(8分)
when を使った自分の1文を清書して提出。見るところは2つだけです——線(was / were+ing)が1本と、点(過去形)が1本、両方入っているか。片方しかない答案がその日の学習課題です。ONE WORLDのLesson 2は if と because も同じ課で扱いますが、導入の日には混ぜません。今日は点と線だけで手いっぱいです。
定着・入試への接続
書く練習は過去進行形の定着ドリル 中2版へ——停電の夜を舞台に、同じ「点と線」で6回判断させ、状態動詞のつまずきまで扱います。ドリルのあとは、応用の思い出の1まいのキャプションへ——写真には「している途中」しかうつっていないので、was 〜ing でしか書けない場面がそのまま課題になります。中1の現在進行形からつまずいている生徒には進行形導入『教室スポーツ実況中継』が学び直しの入口に。2学期のはじめなら夏休み明けリセット診断 中2で、過去進行形を含む1学期の5ブロックをまとめて点検できます。全体像は進行形の教え方ガイドにまとめてあります。
