Why?—Because. の練習が、どうしても形だけになる。原因は生徒の意欲ではなく、材料にあります。「好きな食べ物は?」「カレー」「なぜ?」「おいしいから」——この往復は、聞く前から答えが見えています。聞き手が本当に知りたいと思っていない質問に、話し手が本気で理由を作るはずがありません。このワークシートが材料に選んだのは、生徒自身の「ふつう」です。朝ごはん、通学の道、家に帰ってからの順番。本人がふつうだと思っていることは、となりの席の子には案外ふつうではありません。カードを交換した瞬間に「え、そうなの?」が出て、そこで初めて Why do you 〜? が本物の質問になります。
この教材で解決できる悩み
- Why?—Because. の練習が「型の言い合い」で終わり、聞きたくて聞いている感じにならない
- 理由が Because delicious. のように名詞・形容詞だけで止まる
- 中2向けの接続詞の活用ワークシート(if・that を含むもの)は、中1の今はまだ重い
教材の概要
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 対象 | 中学1年(Why 〜? — Because 〜. の学習後。ONE WORLD 1 Lesson 6・SUNSHINE 1 PROGRAM 6 ほか全教科書対応) |
| 形式 | 表=つくる(ゴール→お手本→表現バンク→メモ→カード清書)/裏=つたえる・ふりかえる(交換・質問→自己評価4観点→ふりかえり→発展) |
| 時間 | 25〜35分(カード交換を次の時間の帯活動に回して2分割も可) |
| フェーズ | 活用・応用(導入の授業案・定着ドリルとセットで一本道になる設計) |
「ふつう」は、本人だけが気づいていない
ONE WORLD 1 の Lesson 6 も、SUNSHINE 1 の PROGRAM 6 も、扱っているのは「よその国の当たり前は、自分の当たり前とちがう」という話です。チャイナタウンの昼ごはん、世界の通学路。ところが同じことは、教室の中でもう起きています。朝はパンだと思っている子とごはんだと思っている子が、同じ列に座っている。この教材は、単元が国の話でやっていることを、そのままクラスの中に持ちこみます。題材が自分の生活なので、because のあとに書くことがなくて止まる、ということが起きません。
交換して、ちがうところだけに○をつける
裏面のSTEP 5に、この1枚でいちばん大事な指示があります。相手のカードを読んで、同じところではなく、ちがうところに○をつける、という一言です。同じところに反応させると Me, too! で会話が終わりますが、ちがうところに反応させると、聞かないと分からないことが残ります。○をつけた場所を Why do you 〜? で1回だけ聞き、返ってきた答えを1文で書き取る(Aya walks to school because she likes the river road.)。ここで三人称単数の -s と she が戻ってくるので、2学期の三単現のスパイラルも兼ねます。書いたカードは黒板に貼って「クラスのふつうマップ」に。次の帯活動の読み物になります。
中1の今、使える文法だけで書ける
この時期はまだ過去形が出てきていません(SUNSHINE 1 は PROGRAM 9、ONE WORLD 1 は Lesson 7 で初出)。不定詞も動名詞もありません。そこでお手本と表現バンクは、現在形・三人称単数・can・命令文・目的格の代名詞だけで組んであります。発展チャレンジは him / her / them の言いかえで、Lesson 6・PROGRAM 6 がもう一つ抱えている文法(人称代名詞の目的格)に着地します。「昨日は〜だった」と書きたがる生徒には、毎日のことに言いかえさせてください。
導入・定着との一本道
同じ中1範囲に、導入の授業案接続詞 because 導入『なんで?記者会見』と、書く練習の接続詞 because・when のはじめてドリル 中1版があります。「聞きたくて聞く」を教室に作る導入、「意味で選ぶ」を紙で固める定着、そして自分の言葉で書いて交換するこの応用——3枚で中1の接続詞がひと続きになります。中2で if・when・that が束で来たあとの運用は理由つきおすすめカードへ、3年間の流れは接続詞の教え方ガイドにまとめてあります。
