間接疑問のつまずきは、「疑問詞のあとで語順が入れかわる」というより、疑問詞のあとの語順が「ふつうに戻る」ことに気づけないところにあります。where the museum was(be動詞は主語のあと)、what time the museum closed(does/did が消えて動詞が形を持つ)、which bus went there(疑問詞が主語なら語順はそのまま)——3つの形は見た目がちがうのに、教科書では1つの単元にまとめて出てきます。この1枚の本文は、駅で美術館への道をたずねられた11文で、be動詞3・一般動詞5・疑問詞が主語2の10が出ます。
罠は2つ。③の how to get there は主語と動詞のない疑問詞+to(前の1枚「不定詞の発展」の形)、⑧の a station worker who was near the gate は前に名詞のある関係代名詞です。どちらも「疑問詞のあとに主語+動詞があるか」「疑問詞の前に名詞があるか」の2つの問いで仕分けられます。⑨と⑩は1文に2つずつあり、and や or でつながれた間接疑問を数えられるかがこの回の山です。
この教材で解決できる悩み
- ドリルでは形が書けるのに、本文の中でその文法を見つけられない・意味が取れない
- 教科書の本文以外に、その文法が「意味を運んでいる」まとまった英文がない
- 読解の問いに「なんとなく」で答える生徒に、根拠の文を指さす習慣をつけたい
教材の概要
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 対象 | 中学3年(間接疑問を習ったあと。検定6種のどれでも) |
| 本文 | "A Question at the Station"(オリジナル・11文・約129語)に間接疑問が10回 |
| ①の分け方 | 疑問詞+主語+be動詞/疑問詞+主語+一般動詞/疑問詞が主語(語順そのまま) |
| 構成 | 生徒面A4表裏(表: ねらい→本文(文番号・語注つき)→①見つけて分ける→②根拠で読む→③言い換える/裏: ④パラレルライティング→⑤1分リテリング→豆ポイント)+3ページ目=解答・全訳・指導メモ・次の1枚 |
| 時間 | 50分(20分版=本文+①②) |
本文——"A Question at the Station"
Last Sunday, a woman with a big map stopped me at the station. She asked me where the art museum was. I knew the name, but I didn't know how to get there. I opened my phone and checked which bus went there. She wanted to know how long it took. "About fifteen minutes," I said, and showed her where the bus stop was. Then she asked me what time the museum closed. I wasn't sure, so I asked a station worker who was near the gate. He told us when it closed and why the last bus left early. I still don't know who she was or where she came from. But I remember what happened next: she waved from the bus, and I felt like a guide. ——③の how to get there と⑧の who was near the gate は、①の表には入れません。
5つの問いの見どころ
②は「書き手は、美術館への行き方をはじめから知っていた(F・③)」「駅員は、美術館が閉まる時刻を教えてくれた(T・⑨)」「What did the woman ask first?(Where the art museum was.)」「How long did it take to get to the museum by bus?(About fifteen minutes.)」。3問目は間接疑問のまま答えてよい問いです。③は「②を直接の疑問文に(She asked me, "Where is the art museum?")」「③の how to get there を how I could get there に」「⑦を Do you know what time the museum closes? に」「⑩の前半を Nobody knows who she is. に」で、語順の入れかわり・疑問詞+to との言い換え・does の消え方・現在形への戻し方を1問ずつ。④は「だれに何をたずねられたか→知らなかったこと→調べたこと→教えてもらった・教えたこと→いまも分からないこと」の5行で、間接疑問を4回以上。⑤のキーワードは station・art museum・bus・fifteen minutes・station worker です。
文法を読むとは
文法の練習は1文単位になりがちで、生徒が「本文の中でその文法が何をしているか」を読む機会は、教科書の本文を除くとほとんどありません。このシリーズは、目標文法が7〜13回出るオリジナルの本文(中1は60〜90語、中2・中3は100〜130語)を読み、次の5つの問いで「読む→形を見る→使う」を1コマに収めるPremiumの紙です。中1から中3まで22の文法を、教科書の配列に近い順に並べてあります。
- ① 見つけて分ける: 本文の目標文法に全部下線を引き、種類ごとの表(be動詞なら am / is / are、過去形なら規則・不規則・was / were…)に書き出す。本文に「◯回あります」と印刷してあるので、生徒は数が合うまでさがす
- ② 根拠で読む: 文法の読み取りで答えが決まる問い4つ(T / F 2問+英語で答える2問)。答えを決めた文の番号を書く欄があり、「なんとなく」の正解を防ぐ
- ③ 言い換える: 本文の文を材料に、主語・時・肯定否定・疑問を操作する4問。本文を見てよいので、形の練習が文脈つきになる
- ④ パラレルライティング: 本文と同じ骨組み(役割+ヒント)で自分のことを5文書く。目標文法の最低回数を指定
- ⑤ 1分リテリング: キーワード5つだけを見て本文の内容を1分で話す。聞く人は目標文法が出た回数を正の字で数える
裏面の最後に豆ポイント(その文法を読むときの1つの視点)。3ページ目は①〜④の解答(根拠の文番号と理由つき)、全訳、先生向けの指導メモ(50分の流れと20分版)、次の1枚です。解答が生徒面の裏にないので、表裏をそのまま配れます。
| 学年 | 文法(22本) |
|---|---|
| 中1 | ①be動詞・②一般動詞・③三単現・④命令文・⑤過去形・⑥現在進行形・⑦can・⑧未来表現 |
| 中2 | ⑨過去進行形・⑩助動詞・⑪接続詞・⑫不定詞・⑬動名詞・⑭比較・⑮受け身・⑯現在完了(経験) |
| 中3 | ⑰現在完了3用法・⑱関係代名詞・⑲分詞・⑳仮定法・㉑不定詞の発展・㉒間接疑問 |
前後の教材
形の練習は「間接疑問の定着ドリル」(無料)。「間接疑問と疑問詞+to の使い分けワークシート」(Premium)で how to と how I can の区別を深める。学年末は「学年末 テスト前 総復習プリント(中3)」(Premium)。前の1枚は「文法を読む㉑——不定詞の発展」(Premium)。
