受け身の誤りには、形のもの(This temple built in 1600.=be動詞落ち、English is speak=過去分詞でない)と、意味のもの(「私がこのケーキを作った」を I was made this cake. と書く)があります。意味の誤りは「作った=過去=was」の連想から出るもので、主語が「する側」だと気づけば直ります。このワークシートの合言葉は「書く前に主語を見て、する側か、される側か」。
目印さがしでは This temple(される側)・My grandfather(する側)・English(される側)を決め手として書き、(5)では by の要・不要、(6)では yesterday で was / were を決めます。
この教材で解決できる悩み
- 定着ドリルでは正しく書けるのに、テストや発話で形が崩れる(どの形を使うかを決めていない)
- 「なぜまちがいか」を生徒が自分の言葉で言えず、同じ誤りがくり返される
- 正誤問題だけでは「2つとも正しい文の意味のちがい」を扱えない
教材の概要
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 対象 | 中学2年(受け身の肯定・否定・疑問を学んだあと。中3で扱う教科書では中3の初めに。検定6種のどれでも) |
| 位置づけ | 文法ステップ2=定着ドリル(形を固める)のあと、応用ワークシート(自分のことを語る)の前。会員限定の「使い分けワークシート」シリーズ |
| 構成 | 生徒面A4表裏=表: ねらいと目印→①目印さがし(6問・決め手の語を書く)→②どっちも正しい(3組・意味のちがいを説明)→③実答案の診療所(5問・誤答タイプを名指し)/裏: ④ふくらませる(5段の産出)→⑤ペアで確かめる(2分の手順)→⑥仕上げの3問。3ページ目=解答・許容範囲・タイプ別の直し方・先生への指導メモ |
| 記入箇所 | 約35(決め手6・説明3・診断5+直し5・産出5段・自己採点3) |
| 時間 | 15〜20分(⑥は宿題への切り出しも可) |
Many people visit Kyoto. と Kyoto is visited by many people.——主語が入れかわる
どっちも正しいの①と③は「同じ意味・主語が入れかわった」が正解で、受け身が「主語を入れかえる道具」だと分かる問いです。②の The window was broken.(だれかに割られた)と The window broke.(自然に割れた)は、受け身にすると「だれかがした」ことになる、という意味のちがいです。
実答案の診療所——する側の文は受け身にしない
A「be動詞落ち」、B「過去分詞でない」、C「する側を受け身に」(I was made this cake.)、D「疑問文の形」(Did this letter written by him?)。Cの解答には「されているのはケーキ→This cake was made by me. なら受け身でも正しい」と添えて、主語の選び方で受け身か能動かが決まることを示します。5問目の The room is cleaned every day. は正しい文です。
使い分けワークシートとは(文法ステップ2)
定着ドリルは「正しい形を書く」練習です。ところが定期テストや発話で崩れるのは、形を知らないからではなく「この場面でどの形か」を決められないからです。使い分けワークシートは、その「決める」を練習の中心に置きました。
- 目印さがし: 正しいほうを選ぶだけでなく、決め手になった語を書きます。空欄の生徒は形を丸暗記で選んでいるので、机間で「どの語で決めた?」と聞けます。
- どっちも正しい: 2つとも正しい英文を並べて意味のちがいを日本語で説明させます。正誤問題では育たない「文法は意味の選択だ」という見方が、ここで生まれます。
- 実答案の診療所: 実際の答案に出る誤りに名前を付け(4タイプ)、診断→修正→理由の順で扱います。模範解答しか載らない問題集には作れない形式です。
- ふくらませる: 1文から2文、対比の文へと5段で産出し、ペアで読み合って自己チェックします。個人で解いて終わる紙ではなく、授業が回る紙です。
解答は生徒面の裏ではなく3ページ目にあるので、表裏をそのまま配れます。3ページ目には許容範囲と、15分で回す手順・机間で見るものを書いた指導メモがあります。
導入→定着→使い分け→応用の一本道
導入は「受け身導入『チャンツ×ご当地クイズ』授業案」、形を固めるのは「受け身の定着ドリル 中2版」(無料)。このワークシートで主語から決められるようになったら、「学校じまんガイドツアー」(無料)で学校を受け身で紹介する段へ。測るなら「受け身の10分小テスト 中2版」の標準・発展です。
