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英語教材ラボ 小学校版

評価・中学接続

3・4年の外国語活動と5・6年の外国語科は、何が違うのですか

外国語活動は教科ではないと聞くけれど、では何なのか。成績はつけるのか、アルファベットは教えるのか。初めて3・4年を受けもつ先生向けに、違いを「教科かどうか」「文字を扱うか」「評価の書き方」の3つに整理します。3・4年で文字や正確さを教え込まないほうがいい理由と、5・6年への橋のかけ方まで。

公開 2026-08-19・更新 2026-08-19

初めて3年生の担任になります。外国語活動は「教科ではない」と聞きましたが、それがどういうことなのか、いまいち分かっていません。成績はつけるのでしょうか。アルファベットはどこまで教えるのでしょうか。(小3担任・外国語活動は初めて)

結論: 違いは「教科かどうか」「文字」「評価の書き方」の3つ

3・4年 外国語活動5・6年 外国語科
位置づけ教科ではない(領域)・年35時間教科・年70時間
扱う技能聞く・話すの音声のみ読む・書くが加わり5領域
教材Let's Try! 1・2(検定教科書ではない)検定教科書(NEW HORIZON Elementary など)
評価数値の評定なし。顕著な事項を文章で記述3観点で評定をつける

成績表の形でいえば、3・4年はABCも数字もつけず、指導要録には観点に照らして顕著な事項があるときに文章で端的に書きます(平成31年3月29日通知)。5・6年は他教科と同じく3観点の評定です。ここが実務でいちばん大きい違いになります。書き方は外国語活動の所見の書き方にまとめました。

3・4年の合言葉は「慣れ親しむ」——到達させない

外国語活動の目標の文末は「〜に慣れ親しむ」です。言えるようにさせる、書けるようにさせる、ではありません。歌って、まねて、ゲームで何十回も聞いて、気づいたら口から出ている。その状態を作るのが3・4年の仕事で、正確さのチェックやテストはこの段階の設計に入っていません。

だから、発音を直しすぎない、書き取りをさせない、覚えたかを確かめない。この「しないこと」のほうが、するべきことより大事です。45分の回し方は5・6年と同じ型で回せます(授業の進め方。3・4年の単元は指示文に総ルビの教材にしてあります)。

アルファベットは「文字の名前と出会う」まで

3年生で大文字、4年生で小文字を扱いますが、ゴールは「書ける」ではなく、文字の名前(エー、ビー…)を聞いてどの文字か分かる、身のまわりから文字を見つけられる、までです。四線に正しく書く練習は5年からで足ります。3年間の道すじはアルファベット指導の記事に、教材はLet's Try! の単元パックアルファベットの汎用教材にあります。

5・6年への橋は、音の貯金

3・4年の意味は、5・6年に文字が出てきたときに現れます。5年生の「読む・書く」は、音声で十分に慣れ親しんだ語句を読み書きする、という建てつけです。つまり3・4年で耳と口にためた英語が、そのまま5年の読み書きの材料になります。3年生の担任がゲームで遊ばせている時間は、2年後の教科書の下ごしらえです。

「教科じゃないなら手を抜いていいのか」と聞かれたら、逆です。評定がないからこそ、英語を好きになるか嫌いになるかだけが残ります。3・4年の外国語活動は、その一点を受けもつ時間です。

執筆: 英語教材ラボ編集部

首都圏の公立中学校で英語を10年教えた元教員が、小6の英語が中1でどうつながるかを見てきた立場から書いています。制度・評価の記述は、学習指導要領と国立教育政策研究所「指導と評価の一体化」参考資料、文部科学省の通知・研修ガイドブックにあたって確認しています。詳しくは教材のつくり方と運営者情報へ。

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