初めて3年生の担任になります。外国語活動は「教科ではない」と聞きましたが、それがどういうことなのか、いまいち分かっていません。成績はつけるのでしょうか。アルファベットはどこまで教えるのでしょうか。(小3担任・外国語活動は初めて)
結論: 違いは「教科かどうか」「文字」「評価の書き方」の3つ
| 3・4年 外国語活動 | 5・6年 外国語科 | |
|---|---|---|
| 位置づけ | 教科ではない(領域)・年35時間 | 教科・年70時間 |
| 扱う技能 | 聞く・話すの音声のみ | 読む・書くが加わり5領域 |
| 教材 | Let's Try! 1・2(検定教科書ではない) | 検定教科書(NEW HORIZON Elementary など) |
| 評価 | 数値の評定なし。顕著な事項を文章で記述 | 3観点で評定をつける |
成績表の形でいえば、3・4年はABCも数字もつけず、指導要録には観点に照らして顕著な事項があるときに文章で端的に書きます(平成31年3月29日通知)。5・6年は他教科と同じく3観点の評定です。ここが実務でいちばん大きい違いになります。書き方は外国語活動の所見の書き方にまとめました。
3・4年の合言葉は「慣れ親しむ」——到達させない
外国語活動の目標の文末は「〜に慣れ親しむ」です。言えるようにさせる、書けるようにさせる、ではありません。歌って、まねて、ゲームで何十回も聞いて、気づいたら口から出ている。その状態を作るのが3・4年の仕事で、正確さのチェックやテストはこの段階の設計に入っていません。
だから、発音を直しすぎない、書き取りをさせない、覚えたかを確かめない。この「しないこと」のほうが、するべきことより大事です。45分の回し方は5・6年と同じ型で回せます(授業の進め方。3・4年の単元は指示文に総ルビの教材にしてあります)。
アルファベットは「文字の名前と出会う」まで
3年生で大文字、4年生で小文字を扱いますが、ゴールは「書ける」ではなく、文字の名前(エー、ビー…)を聞いてどの文字か分かる、身のまわりから文字を見つけられる、までです。四線に正しく書く練習は5年からで足ります。3年間の道すじはアルファベット指導の記事に、教材はLet's Try! の単元パックとアルファベットの汎用教材にあります。
5・6年への橋は、音の貯金
3・4年の意味は、5・6年に文字が出てきたときに現れます。5年生の「読む・書く」は、音声で十分に慣れ親しんだ語句を読み書きする、という建てつけです。つまり3・4年で耳と口にためた英語が、そのまま5年の読み書きの材料になります。3年生の担任がゲームで遊ばせている時間は、2年後の教科書の下ごしらえです。
「教科じゃないなら手を抜いていいのか」と聞かれたら、逆です。評定がないからこそ、英語を好きになるか嫌いになるかだけが残ります。3・4年の外国語活動は、その一点を受けもつ時間です。