間接疑問の授業は、語順の練習で終わりがちです。Why did you become a teacher? を We want to know why you became a teacher. に直せるようになった——でも、なぜわざわざ包むのかは、練習からは見えてきません。
このワークシートは、包まないと成立しない場面を1つ使います。班の質問を、代表がまとめて先生に運ぶ場面です。質問は箱に入れると、ためておける・読み比べて選べる・人に運べる・目の前の相手へ丁寧に渡せる。生の疑問文を連発すると尋問になりますが、箱に包むと質問は届け物になります。導入『だれか知ってる?』が「答えが教室にない質問を持ち歩く」活動だったのに対し、この1枚は逆向きに「答えを持っている1人へ、みんなの質問を運ぶ」活動です。
この教材で解決できる悩み
- 間接疑問が語順の操作で終わり、「なぜ包むのか」が生徒に残らない
- ALT訪問や先生インタビューの活動を、単元の文法とつなげる紙がない
- 質問タイムが「思いつきの単発質問」の連続になり、聞きっぱなしで終わる
教材の概要
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 対象 | 中学2年(間接疑問の初出単元のあと。ONE WORLD 2 Lesson 8ほか、間接疑問を先取りする単元で使えます) |
| 形式 | 表=つくる(ゴール→お手本→表現バンク→質問メモ&答えの予想→下書き)/裏=つたえる・ふりかえる(班で選んで先生に運ぶ→自己評価4観点→ふりかえり→発展) |
| 時間 | 25〜35分(インタビュー相手は担任の英語の先生でもALTでも成立します) |
| フェーズ | 活用・応用(導入・定着ドリルとセットで、中2の間接疑問が一本道になります) |
「予想してから聞く」が、活動を報告まで運ぶ
STEP 3のメモ表には「答えの予想」の列があります。聞く前に予想を書かせておくと、答えを聞く理由が生まれ、予想とちがった答えがそのまま班へ持ち帰る報告の中身になります。STEP 5の最後で、予想とちがった答えに○をつけさせてください。○のついた質問は「聞いてよかった質問」の実物です。
班で質問を選ぶ工程にも文法の仕事が隠れています。「同じ中身の質問は箱に1回」のルールで読み合わせると、箱の外見(Do you know / We want to know)がちがっても中身が同じ質問に気づく必要があり、間接疑問の中身だけを取り出して比べる練習が自然に起こります。
単元のもう1つの文法と、その場でつながる
ONE WORLD 2 Lesson 8 は間接疑問と want / tell / ask+人+to不定詞が同居する単元です。インタビューで聞き取れなかったとき、Could you say that again? と頼む場面が必ず出るので、そこまで拾うと単元の2つの文法が1つの活動の中でつながります。ALT訪問の週に置けば、準備から本番までこの1枚で回ります。
発展は、質問に「なぜ聞きたいか」を because で足す形です。I want to know why you became a teacher because I want to be a teacher, too. ——理由つきの質問は答える側を本気にさせます。生徒の質問が上ずっているクラスほど、この1文が効きます。
一緒に使う教材
- 間接疑問 導入『だれか知ってる?』授業案(導入・この1枚の前に)
- 間接疑問の定着ドリル 中2版(定着・語順の練習はここで)
- 間接疑問の定着ドリル(中3版)(中3で本格登場したら)
