中1の未来表現が「形」で終わってしまうのは、教える側の問題ではありません。よくある課題が「明日の予定を英語で書きなさい」だからです。予定を書くだけなら be going to で足ります。will は結局ドリルの中にしか出てこず、使い分けは中2に持ち越されます。
このワークシートは、will を使わないと先へ進めない場面を1つだけ作ります。持っていくものを決める場面です。「懐中電灯を持っていく」と言うには、その前に「停電するだろう」が要る。予想(will)が先にあって、決定(be going to)が後にくる——この順番そのものを紙の構造にしました。
この教材で解決できる悩み
- 未来表現の練習が「明日の予定を書く」で終わり、will の出番がない
- be going to と will の使い分けを、中1のうちに説明だけで済ませたくない
- 定着ドリルのあとに置くアウトプット活動を、そのつど考える時間がない
教材の概要
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 対象 | 中学1年(未来表現の初出単元のあと。NEW CROWN 1 Lesson 9・ONE WORLD 1 Lesson 8ほか全教科書対応) |
| 形式 | 表=つくる(ゴール→お手本→表現バンク→場面選び&予想メモ→下書き)/裏=つたえる・ふりかえる(班で5つに絞る→発表→自己評価4観点→ふりかえり→発展) |
| 時間 | 25〜35分(STEP 4までとSTEP 5で2回に分けても成立します) |
| フェーズ | 活用・応用(導入・定着ドリルとセットで、中1の未来表現が一本道になります) |
予想が先、決定が後——順番が使い分けを教える
STEP 3の表は2列です。左が「たぶんこうなる(will で言うこと)」、右が「だから持っていく(be going to)」。左を埋めないと右が書けない形にしてあるので、生徒は自分で気づきます。「持っていく物は決まっているけど、なぜかを言うには別の言い方が要る」。
書く順番が固定されているぶん、教師は使い分けの説明をしなくて済みます。説明のかわりに見るのは、左の欄に be going to が紛れ込んでいないかだけです。そこに I'm going to be cold. と書いた生徒がいたら、それが使い分けを扱う一番いい瞬間になります。
場面カードは4つ——班ごとに違う場面を引く
① ぼうさいリュック(停電・断水の夜)/② 冬の北海道へ2日間の旅行/③ 夏のキャンプ/④ 雨の予報が出ている遠足。①は NEW CROWN 1 Lesson 9「Emergency Food」、②は ONE WORLD 1 Lesson 8「Holiday in Hokkaido」とそのままつながります。
班ごとに違う場面を引かせるのは、発表を最後まで聞かせるためです。全班が同じ場面だと、3班目から持ち物が重なって教室が静かになります。場面が違えば There will be no electricity. と It will be very cold. が並び、聞く側に「自分の班なら何を足すか」という仕事が残ります。
中1の既習だけで作ってあります
未来表現が中1の終盤に出る教科書では、まだ不定詞を扱っていないことがあります(NEW HORIZON 1 は Unit 8 で扱いますが、他は中2)。そこで、お手本・表現バンク・発展チャレンジのすべてを、現在形・三人称単数・過去形・現在進行形・can・命令文・because の範囲だけで書きました。
発展チャレンジは because で2文をつなぐ形にしています。I'm going to take a flashlight because there will be no electricity. ——「〜するために」と不定詞で書きたがる生徒には、この形に言いかえさせてください。中1のうちに理由を1文で言い切る経験をしておくと、中2の使い分けの授業が説明から始まらずに済みます。
一緒に使う教材
- 未来表現のはじめてドリル 中1版(定着・この1枚の前に)
- 先生プロデュース授業案(ONE WORLD 1 Lesson 8)(導入)
- 週末プランナー&おさそいメッセージ(中2版の応用・使い分けを本格的に扱う)
