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英語教材ラボ

活動と指導法授業の型・指導法

スキャフォールディング(足場かけ)

scaffolding

生徒が1人ではまだできない課題に取り組めるように一時的な支援(手がかり・型・例)を与え、できるにつれて外していく指導。

スキャフォールディング(足場かけ)とは、生徒が1人ではまだできない課題に取り組めるように、一時的な支援(手がかり・型・例)を与え、できるようになるにつれて外していく指導の考え方のことです。出どころ(ヴィゴツキーの発達の最近接領域・ブルーナー)、英語での足場の例、3段で外す型、外さない失敗、小学校・中学校・高校・塾での違い、当サイトの記事までまとめました。

公開 2026-09-12・更新 2026-09-12

ひとことで言うと

スキャフォールディング(足場かけ)は、建物を建てるときの足場のように、生徒が1人ではまだできない課題に取り組めるよう、一時的な支援(手がかり・型・例文・語群)を与え、できるようになるにつれてその支援を外していく指導の考え方です。要点は「与えること」より「外すこと」にあり、外す計画がない支援は、生徒をその支援なしでは動けない状態にします。

出どころ

心理学者ヴィゴツキーの「発達の最近接領域」(1人ではできないが、助けがあればできる範囲)の考え方をもとに、ブルーナーらが1976年に scaffolding の語で示しました。日本の英語教育では、リテリングやライティングの支援を段階的に減らす設計の説明に使われます。学習指導要領の本文にある語ではありません。

授業での実際の使い方

英語の活動での足場と、外す順の例です。

活動足場(段1)段2段3(外す)
リテリングキーワード10語を黒板に絵だけ何も見ない
英作文例文と語群を渡す書き出しの3語だけ白紙
1分のやり取り質問と答えの型を紙で質問だけ紙なし
音読リピート(文字を見る)オーバーラッピングシャドーイング(文字なし)

外す時期は、生徒の7割が段1で止まらなくなったときです。全員がそろうのを待つと外せなくなるので、外したあとに残りの3割へは個別に段1の紙を渡します。先生が言う言葉は「今日は紙を見ないで。困ったら1回だけ見ていい」です。

よくある誤解

  • 支援を厚くすることではありません。厚くして終わる支援は、足場が外れない建物と同じです。外す計画が本体です。
  • 生徒を突き放すことでもありません。外して止まった生徒には、1段戻した支援を個別に出します。
  • ユニバーサルデザインと同じではありません。UD は最初から全員に分かりやすくする設計、スキャフォールディングは課題に応じて与えて外す支援です。両方を組み合わせます。

校種別の違い

校種特徴
小学校絵カード・台本・担任のモデルが足場。単元の後半で台本を外す
中学校語群・例文・キーワードが足場。単元の中で3段で外す
高校構成の型(主張→理由→例)が足場。英作文の型を学期の中で外す
確認テストの4段階版(入門〜発展)が、支援の量だけを変えた足場そのもの

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執筆: 英語教材ラボ編集部

首都圏の公立中学校で英語を10年教えた元教員が、実際の教室で使っていた教材を原型に制作・検証しています。詳しくは教材のつくり方と運営者情報へ。

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