現在完了(経験)の授業で、Have you ever 〜? のペア練習が続かないのは、聞く理由がないからです。質問リストを渡されて順番に聞くだけなら、答えが Yes でも No でも会話はそこで終わります。
このワークシートは、聞く理由を「未経験のくやしさ」から作ります。最初に自分の「したことがないこと」を I have never 〜. で宣言する——たこやきを食べたことがない、海で泳いだことがない。意外な未経験ほど教室がざわつき、そのざわめきの中で Have you ever 〜? は「本気の質問」に変わります。経験者が見つかったら How was it? で感想を聞く。現在完了で入って過去形で掘る、という使い分けの核心が、会話の順番の中で自然に起きます。
この教材で解決できる悩み
- Have you ever 〜? のペア練習が、質問リストの読み上げで終わる
- 現在完了と過去形の使い分けを、説明だけで乗り切ろうとしてしまう
- 導入・ドリルのあとに置くアウトプット活動を、そのつど考える時間がない
教材の概要
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 対象 | 中学2年(現在完了〈経験〉の初出単元のあと。NEW CROWN 2 Lesson 7。現在完了が中3の教科書では中3で) |
| 形式 | 表=つくる(ゴール→お手本→表現バンク→未経験メモ&過去分詞→下書き)/裏=つたえる・ふりかえる(never 自慢大会→自己評価4観点→ふりかえり→発展) |
| 時間 | 25〜35分(班→教室の2段階。班だけでも成立します) |
| フェーズ | 活用・応用(導入『自慢のつづき』・定着ドリル・10分小テストとセットで、中2の現在完了が一本道になります) |
導入が have の自慢なら、応用は never の自慢
導入『自慢のつづき』は、先生の I have been to 〜. の自慢から入りました。この1枚はその裏返しです。「したことがない」を自慢の形で宣言させると、はずかしさが笑いに変わり、never の位置(have と過去分詞の間)を全員が何度も口にすることになります。
STEP 3のメモ表には「つかう過去分詞」の列があります。日本語でネタを書いた段階で eaten / been / seen を先に決めておく——ドリルでやった形の練習が、ここで実戦の準備になります。
Have you ever? で入って、How was it? で掘る
経験者が見つかったら、How was it? で感想を聞きます。現在完了は「したことがあるか」までしか運べません。中身を聞いた瞬間、会話は自動的に過去形に降ります。この切り替えこそ、導入の板書で作った「上の段(have の文)・下の段(過去形の文)」の住み分けが会話になった姿です。×I have never eaten takoyaki last year. のように「いつ」が混ざった文が出たら、下の段へ戻してください。
経験用法に絞ってあります
NEW CROWN 2 は Lesson 7 が経験、Lesson 8 が完了・継続です。この1枚は経験用法だけで組み、since / for・完了用法は使っていません(そちらは定着ドリルと10分小テストの担当です)。You should try it. の should が未習のクラスでは、Try it! に差し替えるだけで成立します。
発展は回数の表現です。I have seen the movie three times. ——数字は経験の文のいちばん強いスパイスで、「いつ」を言わずに自慢を強くする唯一の方法です。ここまで来ると、経験の文が過去形と別の仕事をしていることが、説明なしで伝わっています。
一緒に使う教材
- 現在完了(経験)導入『自慢のつづき』授業案(導入・この1枚の前に)
- 現在完了の定着ドリル 中2版(定着・上の段/下の段の判断はここで)
- 現在完了の10分小テスト 中2版(評価・点数で確かめる)
