中2の最初の単元は、たいてい休みの報告です。My Spring Vacation、Hajin's Diary——中1で習った過去形を、今度はまとまった量で書く段階に入ります。ここで手が止まる生徒の言い分は、いつも同じです。「特別なこと、何もしてないから書けない」。
このワークシートは、その思い込みを最初にほどきます。題材は「なにもない日」。11時に起きた、昼にラーメン、ずっとテレビ、早くねた——got up / ate / watched / went の4動詞で、どんな1日も日記になります。そして、ここからが仕掛けです。特別な話は完結していて質問の余地がありませんが、ふつうの日記は細部が空いています。交換した読み手から What did you watch? が自然に出て、その質問に答えた1文が、いちばん日記らしい1文になります。
この教材で解決できる悩み
- 休み明けの英語日記・スピーチで「書くことがない」と手が止まる生徒が多い
- 中2×過去形の単元に、小テスト以外の授業用プリントがない
- ペアの読み合いが「読んで返して終わり」になり、書き直しにつながらない
教材の概要
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 対象 | 中学2年(年度はじめの過去形単元。NEW HORIZON 2 Unit 0・Here We Go! 2 Unit 1ほか全教科書対応) |
| 形式 | 表=つくる(ゴール→お手本→表現バンク→時間順メモ&過去形→日記3文)/裏=つたえる・ふりかえる(交換→質問→1文足す→自己評価4観点→ふりかえり→発展) |
| 時間 | 25〜35分(交換は隣同士1往復なので、時間が読めます) |
| フェーズ | 活用・応用(中1の導入・定着ドリルで形を習ったあとの、量を書く1枚) |
質問が、推敲の道具になる
STEP 5の交換には、感想ではなく質問を書かせます。読み手は「もっと知りたいところ」に What did you eat? / Where did you go? を1つ書いて返す。書き手は、その質問に答える1文を足す。これで3文の日記が4文になります。
この1往復は、両側に別の練習をさせています。書き手は過去形の肯定文、読み手は〈疑問詞+did+主語+原形〉の疑問文——過去形の単元でいちばん崩れやすい2つの形が、1回の交換で両方回ります。しかも「どこに質問が来たか」は、自分の日記のどこが読み手に見えなかったかの正確な地図です。
「なにもない日」から始める理由
旅行や大会の日記は、書ける生徒しか書けません。なにもない日は全員にあります。最初の1枚をここに置くと、休みが充実していたかどうかと英語の出来が切り離され、クラス全員が同じ土俵で書けます。年度はじめの春休み明けに限らず、夏休み明け・冬休み明け・ふつうの週明けと、年に何度でも回せる形です。
発展は、日記の最後に「あしたのこと」を1文足す形にしました。I will play soccer tomorrow. ——過去形の記録に未来の1文が入ると、日記は「つづきもの」になります。will が未習のクラスは I want to 〜 で同じことができます。
一緒に使う教材
- 過去形導入『先生の昨日、どれがウソ?』ウソ日記授業案(中1の導入・学び直しの入口に)
- 過去形の定着ドリル(中1の定着・形があやしいときはここへ)
- 夏休み明けリセット診断 中2(9月に使うなら、この診断とセットで)
