動名詞の単元で生徒が迷うのは、ing そのものより「この動詞のあとは ing? to?」です。We enjoyed to play soccer.、I want going to the sea.、She is good at to sing.——どれも動詞や前置詞の「派閥」を知らないために出ます。このワークシートは派閥を3つに整理しました。ing 派=enjoy・finish・stop・前置詞(at・in・for)、to 派=want・hope・decide、どちらも派=like・love・start・begin。
目印さがしの(6) It started raining / to rain. は両方○が正解です。「どちらも派」があることを知っているかを見る問いで、片方だけ○にした生徒には派閥の表を見直させます。
この教材で解決できる悩み
- 定着ドリルでは正しく書けるのに、テストや発話で形が崩れる(どの形を使うかを決めていない)
- 「なぜまちがいか」を生徒が自分の言葉で言えず、同じ誤りがくり返される
- 正誤問題だけでは「2つとも正しい文の意味のちがい」を扱えない
教材の概要
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 対象 | 中学2年(動名詞と不定詞の名詞的用法を学んだあと。検定6種のどれでも) |
| 位置づけ | 文法ステップ2=定着ドリル(形を固める)のあと、応用ワークシート(自分のことを語る)の前。会員限定の「使い分けワークシート」シリーズ |
| 構成 | 生徒面A4表裏=表: ねらいと目印→①目印さがし(6問・決め手の語を書く)→②どっちも正しい(3組・意味のちがいを説明)→③実答案の診療所(5問・誤答タイプを名指し)/裏: ④ふくらませる(5段の産出)→⑤ペアで確かめる(2分の手順)→⑥仕上げの3問。3ページ目=解答・許容範囲・タイプ別の直し方・先生への指導メモ |
| 記入箇所 | 約35(決め手6・説明3・診断5+直し5・産出5段・自己採点3) |
| 時間 | 15〜20分(⑥は宿題への切り出しも可) |
He stopped talking. と He stopped to talk.——意味が変わる唯一の要注意動詞
どっちも正しいの②は、He stopped talking.(話すのをやめた)と He stopped to talk.(話すために立ち止まった)。stop のあとの ing と to は意味が変わる、中学で扱う唯一の例です。①の I like swimming. と I like to swim. は「ほぼ同じ」が正解で、どちらも派の確認。③の I enjoy playing the piano.(楽しんでいる)と I want to play the piano.(したい)は、ing 派と to 派の動詞そのものの意味のちがいです。
実答案の診療所——前の語を□でかこんでから直す
A「enjoy に to」、B「want に ing」、C「前置詞のあとが原形・to」(good at to sing)、D「ing のつづり」(swiming)。直す前に動詞の直前の語を□でかこみ、「その語は何派?」と考える手順を印刷してあります。5問目の He finished writing the letter. は正しい文です。
使い分けワークシートとは(文法ステップ2)
定着ドリルは「正しい形を書く」練習です。ところが定期テストや発話で崩れるのは、形を知らないからではなく「この場面でどの形か」を決められないからです。使い分けワークシートは、その「決める」を練習の中心に置きました。
- 目印さがし: 正しいほうを選ぶだけでなく、決め手になった語を書きます。空欄の生徒は形を丸暗記で選んでいるので、机間で「どの語で決めた?」と聞けます。
- どっちも正しい: 2つとも正しい英文を並べて意味のちがいを日本語で説明させます。正誤問題では育たない「文法は意味の選択だ」という見方が、ここで生まれます。
- 実答案の診療所: 実際の答案に出る誤りに名前を付け(4タイプ)、診断→修正→理由の順で扱います。模範解答しか載らない問題集には作れない形式です。
- ふくらませる: 1文から2文、対比の文へと5段で産出し、ペアで読み合って自己チェックします。個人で解いて終わる紙ではなく、授業が回る紙です。
解答は生徒面の裏ではなく3ページ目にあるので、表裏をそのまま配れます。3ページ目には許容範囲と、15分で回す手順・机間で見るものを書いた指導メモがあります。
導入→定着→使い分け→応用の一本道
導入は「動名詞導入『動詞を缶詰にする』趣味紹介授業案」、形を固めるのは「動名詞の定着ドリル」(無料)。このワークシートで派閥を決められるようになったら、「わたしの好きなこと・趣味」(無料)へ。不定詞の3用法は「不定詞3用法の使い分けワークシート」(会員)が受け持ちます。測るなら「動名詞の10分小テスト」の標準・発展です。
