中1の like 〜ing の授業は、たいてい「好きなことを3文書く」で終わります。それ自体は悪くないのですが、書く課題である限り、生徒は名詞で逃げられます。I like music. I like games. ——これで課題は成立してしまい、〜ing はあってもなくてもいい飾りになります。
このワークシートは、〜ing に変換しないと先へ進めない場面を1つだけ作ります。人をさそう場面です。カラオケにさそいたいなら、聞くべきは Do you like karaoke? ではなく Do you like singing? ——同じ「music 好き」でも、聴く専門の人はカラオケの相棒になれません。やりたいこと(名詞)の中から「すること」(〜ing)を取り出す作業が、そのままさそいの下調べになります。
この教材で解決できる悩み
- like 〜ing の練習が「好きなことを書く」で終わり、名詞の I like music. から先へ進まない
- 導入と定着ドリルのあとに置くアウトプット活動を、そのつど考える時間がない
- ペア活動で断られた生徒の手が止まり、活動が尻すぼみになる
教材の概要
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 対象 | 中学1年(like 〜ing と want to が出そろったあと。Here We Go! 1 Unit 3・BLUE SKY 1 Unit 8ほか全教科書対応) |
| 形式 | 表=つくる(ゴール→お手本→表現バンク→やりたいこと3つ&〜ing変換メモ→下書き)/裏=つたえる・ふりかえる(教室を歩いて相棒さがし→自己評価4観点→ふりかえり→発展) |
| 時間 | 25〜35分(STEP 4までとSTEP 5で2回に分けても成立します) |
| フェーズ | 活用・応用(導入・定着ドリルとセットで、中1の動名詞が一本道になります) |
名詞→〜ing の変換が、さそいの下調べになる
STEP 3の表は2列です。左が「やりたいこと(日本語でよい)」、右が「たしかめる『すること』(〜ing)」。カラオケ→singing、プール→swimming、映画→watching movies。左は名詞のままでよく、右を埋めないと確かめの質問が作れない形にしてあります。
やりたいことは必ず3つ書かせてください。1つだと、最初の No で活動が止まります。3つあれば、singing がだめでも swimming で聞き直せて、教室を歩き続ける理由が残ります。
断られても、手ぶらで帰らない
さそいの活動がしぼむ一番の原因は、No をもらった生徒のダメージです。この紙では、断り文を Sorry, I like 〜ing.(ちがう「すること」を返す)に固定し、断られた側はその 〜ing をメモしてから次の人へ行くルールにしました。断られるたびにクラスメイトの「すること」が1つ手に入るので、No が資産になります。
相棒が見つかったら、2人で先生に We like 〜ing! と報告して終わりです。主語を We にしてあるのは、導入授業の「コーナーごとに We like listening to music! と宣言する」場面と同じ形に戻すためで、ついでに三人称単数を使わずに済みます。
中1の1学期でも、そのまま使えます
対応2単元のうち早いほうの Here We Go! 1 Unit 3 は1学期です。そこで、お手本・表現バンク・発展のすべてを、like・enjoy・be good at+〜ing/want to/Do you like 〜?/Let's 〜(後の2つは小学校既習)だけで書きました。三人称単数・進行形・過去形・because は使っていません。夏実施なら題を「夏休みにやりたいこと」に、BLUE SKY 1 Unit 8(冬)なら「冬休み」に差し替えるだけです。
発展は、but で「好き」と「得意」のズレを言う1文です。I like singing, but I'm not good at it. ——like と be good at を別ものとして並べ直すことで、導入で渡した3つの道具がそろって回収されます。
一緒に使う教材
- 動名詞 like 〜ing 導入『同じ好き、ちがう好き』授業案(導入・この1枚の前に)
- like 〜ing のはじめてドリル 中1版(定着・つづりと want to の相棒はここで)
- わたしの好きなこと・趣味(動名詞の活用・応用ワークシート)(中2で本格登場したら、こちらへ)
