ユニット17 名詞・冠詞・代名詞
主な時期: 高1〜日本語にない冠詞の感覚と it の用法。
中学で習ってきたこと
名詞の複数形・代名詞の基本
高校で新しく学ぶこと
可算/不可算の運用・冠詞の使い分け・形式主語/形式目的語の it
教材4種(使う順に)
名詞・冠詞・代名詞の見取り図
見取り図プリント(帯別4版)例文の観察→整理表→確認問題。板書の代わりになる解説面つき。帯ごとに「どこまで見せるか」を変えた4版(学び直し=いちばん使う型だけ、入試=発展の型まで)。易しく書き直すのではなく、見せる範囲を変える設計です
名詞・冠詞・代名詞 定着ドリル
定着ドリル(3難易度)基礎・標準=選ぶ→形を変える→並べかえ→和文英訳。発展=エラー診療所・使い分け判断・複数解の比較検討・入試実戦の和文英訳——市販問題集に無い形式だけで組んだ版
冠詞に気をつけて書く
表現ワーク(3難易度)基礎=型で書く→ペアで話す。標準=+60語の自由英作。発展=この単元の型で戦うミニディベート+反論想定つき100語エッセイ
名詞・冠詞・代名詞 10分小テスト
10分小テスト(3難易度)24点満点。支援の量だけ変えて測る力は同じ=配り分けても公平。大問4は「本質を問う1問」――形が作れても、その形が何を言っているのかが分かっていないと答えられない問い
どのPDFも「表=生徒に配る面/裏=解答・解説」。問題面だけ配るときは1ページ目のみ印刷してください。小テストの3つの版は、測る力と場面は同じで支援の量だけが違います(配り分けても公平に採点できます)。
見取り図と基礎・標準版は登録なしで使えます。 発展版の3点(エラー診療所・使い分け判断・複数解比較/ミニディベート+反論想定エッセイ/発展の小テスト)は Premiumです。市販の問題集に無い形なので、仮定法ユニットで3点とも無料公開しています——中身を見てから判断してください。
学校の帯に合わせた授業の組み方(4パターン)
同じ教材でも、かける時間と順番は学校で変わります。求められている授業の姿から逆算した4つの組み方を用意しました——お使いの教科書と偏差値のめやすで選んでください。
学び直しから始める
偏差値のめやす: 〜40程度2コマ+帯VISTA・All Aboard!・COMET など
- ・1コマ目: 見取り図の「学び直し版」を配る(a / the / 無冠詞と、数えない名詞)→気づきの I saw a small dog in the park. / The dog was wearing a red scarf. を全員で音読し、「なぜ2文目は the ?」で立ち止まる→名詞に○をつけて「相手にはもう分かる?」を1つずつ言う→確認4問
- ・2コマ目: ドリル基礎版の大問1・2を2人1組で。大問1(1)は初めて出す店なので a、と確かめるだけなので全員が手を動かせる→表現ワーク基礎版の「型で書く」は(1) There is a __ near my house. の1文だけ全員完成→そのまま(2)へ続ける
- ・後日の帯: 小テスト基礎版を「見取り図持ち込み可」で1回目→日を空けて持ち込みなしで2回目。大問1(3)(4)と大問2(3)はこの帯の範囲外なので採点から外し、16点満点で扱う
勘どころ: 止まる原因は文法ではなく、そもそも冠詞を判断していないことです。最初の2問は「この名詞、聞いている人はもう知ってる?」を声に出して全員で答えてから選ばせてください。判断さえ始まれば正答率は一気に上がります。規則を並べるより、読み手の頭の中を想像させるほうがこの単元は速い。
基礎を固める
偏差値のめやす: 40〜50程度2コマ+帯Power On・Amity・BIG DIPPER・LANDMARK Fit など
- ・1コマ目: 見取り図の「基礎固め版」(冠詞+数えない名詞+形式主語の it)→確認4問→ドリル基礎版の大問1・2
- ・2コマ目: ドリル基礎版の大問3・4→表現ワーク基礎版の「型で書く」3文→ペアの持ち物あてクイズ。1文目は a、2文目は the の形だけで出題させると、冠詞の役割が体で入ります
- ・後日の帯: 小テスト基礎版→よくできたクラスは翌週に標準版でもう一度。大問1(4)と大問2(3)を外して19点満点で扱う
勘どころ: この帯の勘どころは形式主語の it を「訳さない」と最初に約束することです。「それは難しい」と訳した瞬間に、生徒は指すものをさがし始めます。it は場所取りで、本当の中身は to 以下——この1行を黒板の右上に残してください。that では代われないことも同時に見せておくと、作文で崩れません。
実力を伸ばす
偏差値のめやす: 50〜60程度2コマ+帯MY WAY・LANDMARK・Grove・FACTBOOK など
- ・1コマ目: 見取り図の「実力版」30分(6つの判断)→確認5問→ドリル標準版の大問1・2。大問1(3)は「なくしたその鍵」なので it、というところで立ち止まる
- ・2コマ目: ドリル標準版の大問3・4→表現ワーク標準版(型で書く→ペアQ&A→60語の自由英作)→ペアで読み合い、名詞を丸で囲んで前にある冠詞を書き出し、the がついた理由を1つずつ確かめて返す
- ・次週アタマ: 10分小テスト(標準版)。大問4は「a chicken と chicken で食べたものが変わる」を問うので、返却時に良い答案を2つ読み上げる
勘どころ: この帯の勘どころは one と it の区別です。日本語ではどちらも「それ」なので、意識しないと一生ずれたままになります。買い直したのか、なくした物が見つかったのか——場面を1つ挙げて、両方の英文を並べて読ませるだけで区別がつきます。
入試へ挑む
偏差値のめやす: 60以上1コマ+課題(反転)CROWN・ELEMENT・PROMINENCE・Vision Quest Advanced など
- ・前日: 見取り図の「入試版」(one / it / that の使い分け、慣用の無冠詞まで)を配布し、確認5問まで解いてくる。ミニディベートの論題も前日に示す(訳は付けていないので、自分たちで読み解かせる)
- ・授業: ドリル発展版の大問3「どちらも正解」(Dogs are loyal. と A dog is a loyal animal.・go to school と go to the school)の検討から入る→大問1のエラー診療所→表現ワーク発展版のミニディベート
- ・課題: 発展版の100語エッセイ→次時の冒頭で相互添削(3手順)→書き直して提出。小テストは発展版
勘どころ: 冠詞は自由英作文でいちばん多く減点されるところですが、規則を増やしても直りません。効くのは、書いたあとに名詞だけを丸で囲んで前を見直す作業です。相互添削の手順を「the がついた名詞について、読み手がどこで特定できるようになったかを指さす」に絞ってあるのはそのためです。1回の授業で全部は直りません。習慣にしてください。
このユニットの「使う」課題
冠詞のエラーを直して自分の文へ。表現ワークで書いた文は、そのままスピーキングのペア活動と、定期テストの自由英作文の種になります。文法を教えたら、使わせるところまで——が英語教材ラボの高校版の設計です。