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英語教材ラボ 高校版

ユニット16 否定・強調・倒置・省略

主な時期: 高2〜高3

伝えたいことを目立たせる文のわざ

中学で習ってきたこと

—(高校で初めて学ぶ)

高校で新しく学ぶこと

部分否定・強調構文(It is ... that)・否定語句の倒置・省略・挿入

教材4種(使う順に)

1

否定・強調・倒置・省略の見取り図

見取り図プリント(帯別4版)

例文の観察→整理表→確認問題。板書の代わりになる解説面つき。帯ごとに「どこまで見せるか」を変えた4版(学び直し=いちばん使う型だけ、入試=発展の型まで)。易しく書き直すのではなく、見せる範囲を変える設計です

2

否定・強調・倒置・省略 定着ドリル

定着ドリル(3難易度)

基礎・標準=選ぶ→形を変える→並べかえ→和文英訳。発展=エラー診療所・使い分け判断・複数解の比較検討・入試実戦の和文英訳——市販問題集に無い形式だけで組んだ版

3

強調して伝える

表現ワーク(3難易度)

基礎=型で書く→ペアで話す。標準=+60語の自由英作。発展=この単元の型で戦うミニディベート+反論想定つき100語エッセイ

4

否定・強調・倒置・省略 10分小テスト

10分小テスト(3難易度)

24点満点。支援の量だけ変えて測る力は同じ=配り分けても公平。大問4は「本質を問う1問」――形が作れても、その形が何を言っているのかが分かっていないと答えられない問い

どのPDFも「表=生徒に配る面/裏=解答・解説」。問題面だけ配るときは1ページ目のみ印刷してください。小テストの3つの版は、測る力と場面は同じで支援の量だけが違います(配り分けても公平に採点できます)。

見取り図と基礎・標準版は登録なしで使えます。 発展版の3点(エラー診療所・使い分け判断・複数解比較/ミニディベート+反論想定エッセイ/発展の小テスト)は Premiumです。市販の問題集に無い形なので、仮定法ユニットで3点とも無料公開しています——中身を見てから判断してください。

学校の帯に合わせた授業の組み方(4パターン)

同じ教材でも、かける時間と順番は学校で変わります。求められている授業の姿から逆算した4つの組み方を用意しました——お使いの教科書と偏差値のめやすで選んでください。

学び直しから始める

偏差値のめやす: 〜40程度2コマ+帯

VISTA・All Aboard!・COMET など

  1. 1コマ目: 見取り図の「学び直し版」を配る(部分否定・全否定と、強調の2つの形)→気づきの Not all the students passed. / None of the students passed. を全員で音読し、「受かった人はいる? いない?」を日本語で決めてから英語に戻る→not のとなりの語に○→確認4問
  2. 2コマ目: ドリル基礎版の大問1・2を2人1組で。大問1(1)は「好きな人もいる」を確かめるだけなので全員が手を動かせる→表現ワーク基礎版の「型で書く」は(1) Not all __ are __. の1文だけ全員完成→黒板に並べる
  3. 後日の帯: 小テスト基礎版を「見取り図持ち込み可」で1回目→日を空けて持ち込みなしで2回目。大問1(3)(4)と大問2(3)はこの帯の範囲外なので採点から外し、16点満点で扱う

勘どころ: 止まる原因は文法ではなく、日本語の「みんな〜ない」が2通りに読めることです。最初の2問は英語を見る前に「受かった人はいる? いない?」を日本語で決めさせてください。意味が決まれば形は自動的に決まります。ここで「日本語のほうがあいまいなんだ」と気づく生徒が出たら、それがこの単元のいちばんの収穫です。

基礎を固める

偏差値のめやす: 40〜50程度2コマ+帯

Power On・Amity・BIG DIPPER・LANDMARK Fit など

  1. 1コマ目: 見取り図の「基礎固め版」(否定の書き分け+強調+否定語句の倒置)→確認4問→ドリル基礎版の大問1・2
  2. 2コマ目: ドリル基礎版の大問3・4→表現ワーク基礎版の「型で書く」3文→ペアの犯人あてクイズ。It was __ that __. の形だけで出題させると、強調構文が体で入ります
  3. 後日の帯: 小テスト基礎版→よくできたクラスは翌週に標準版でもう一度。大問1(4)を外して21点満点で扱う

勘どころ: この帯の勘どころは、倒置を「前に出したぶんの代償」として見せることです。英語は位置が役割を決めるので、否定語句を前に出すと語順で目印を立て直す——ユニット1の語順の話とつなげて話すと、丸暗記になりません。話し言葉では I have never ... がふつうだと添えておくのも忘れずに。

実力を伸ばす

偏差値のめやす: 50〜60程度2コマ+帯

MY WAY・LANDMARK・Grove・FACTBOOK など

  1. 1コマ目: 見取り図の「実力版」30分(6つのわざ)→確認5問→ドリル標準版の大問1・2。大問1(3)は that のうしろがそろっているので形式主語、というところで立ち止まる
  2. 2コマ目: ドリル標準版の大問3・4→表現ワーク標準版(型で書く→ペアQ&A→60語の自由英作)→ペアで読み合い、文頭の否定語句のうしろが疑問文の語順になっているかを相互チェックして1か所書き直す
  3. 次週アタマ: 10分小テスト(標準版)。大問4は「Not all と None は正反対」を問うので、返却時に良い答案を2つ読み上げる

勘どころ: この帯の勘どころは強調構文と形式主語の見分けです。「It is と that を外して読んでみる」——残った部分が文として成り立てば強調構文、席が欠けていなければ形式主語。訳し方で見分けようとすると必ず迷うので、試して確かめる手順を1つだけ渡してください。

入試へ挑む

偏差値のめやす: 60以上1コマ+課題(反転)

CROWN・ELEMENT・PROMINENCE・Vision Quest Advanced など

  1. 前日: 見取り図の「入試版」(強調構文と形式主語の見分け、省略まで)を配布し、確認5問まで解いてくる。ミニディベートの論題も前日に示す(訳は付けていないので、自分たちで読み解かせる)
  2. 授業: ドリル発展版の大問3「どちらも正解」(I have never ... と Never have I ...・really と do)の検討から入る→大問1のエラー診療所→表現ワーク発展版のミニディベート
  3. 課題: 発展版の100語エッセイ→次時の冒頭で相互添削(3手順)→書き直して提出。小テストは発展版

勘どころ: この単元のわざは、使いすぎると効きません。倒置を3回書いた答案は、1回書いた答案より説得力が落ちます。ミニディベートの論題には All が入っているので、相手の「全部」を部分否定でほどく練習がそのまま反駁の訓練になります。読解では逆に、部分否定を全否定と取りちがえると筆者の主張が反対になる——そこも1回は実例で見せてください。

このユニットの「使う」課題

いちばん伝えたいことを強調して書く。表現ワークで書いた文は、そのままスピーキングのペア活動と、定期テストの自由英作文の種になります。文法を教えたら、使わせるところまで——が英語教材ラボの高校版の設計です。