中1の1学期中間は、生徒が人生で初めて受ける「英語のテスト」です。ここで平均点を落とすと、英語嫌いを3年分育ててしまいかねません。このページは、そのテストを「授業に参加していた生徒が得点できる」ように自作するときの設計メモです。大問の構成と配点の例、各大問のねらい、表紙の注意書きをまとめました。問題用紙・解答・リスニング台本はついていません。
問題・解答・台本まで入ったテストは別のページに
問題用紙・解答・リスニング台本まで入ったテストは、中1・1学期中間テストの基礎版・標準版・発展版です(どれも無料のPDF)。範囲はbe動詞・一般動詞・疑問詞・否定文で、どの教科書でも使えます。
ただし、3版とも自校に合わせて仕上げるひな形です。3版の大問5(教科書本文の読解)は、教科書の本文を貼る枠なので、本文と、本文に合わせた問い(選択肢など)は先生が作ります。生徒も見られる公開教材なので、本番では固有名詞・数値・選択肢の順番も差し替えてから使ってください(編集できるWord版はPremium)。
このメモの大問構成は、be動詞・一般動詞の文に加えて、アルファベット・数字・ローマ字・教室英語も範囲に入る学校を想定しています。be動詞・一般動詞・疑問詞・否定文だけで組むなら上のテスト、それに加えてアルファベットや数字、ローマ字、教室英語も出題するならこのメモで自作、と使い分けてください。
この教材で解決できる悩み
- 初めての定期テストで何をどこまで出題してよいか判断が難しい
- リスニングを何で組めばよいか決めかねている
- 「授業をがんばった子が報われる」テストにしたい
大問構成の例(100点満点)
| 大問 | 内容 | 配点 | ねらい |
|---|---|---|---|
| 1 | リスニング(5種類) | 24点 | 授業で聞いた音をそのまま出題 |
| 2 | 英語の書き方ルール訂正 | 4点 | 大文字・ピリオド・分かち書き |
| 3 | アルファベット順の並べ替え | 4点 | 辞書引きの素地 |
| 4 | 語順整序 | 4点 | be動詞・一般動詞の文の型 |
| 5 | 数字の英語書き | 10点 | 0〜12の綴り |
| 6 | ヘボン式ローマ字 | 8点 | 地名・人名の書き方 |
| 7 | 場面英作文(物を渡す・お礼) | 6点 | 教室英語の運用 |
| 8 | 対話の空所を埋める英作文 | 6点 | やり取りの継続 |
| 9 | 条件つき自己紹介英作文(4文) | 8点 | 習った文で自分を伝える |
| 10 | 対話文読解(自己紹介カードで内容把握) | 26点 | 初見でも文脈で読める |
設計のポイント
リスニングは「授業の再現」で組む
大問1は、①アルファベットの書き取り、②数字の書き取り、③教室英語を聞いて行動を選ぶ問題(Repeat after me. → 「先生のあとに続いて言う」を選ぶ)、④cap / cup のように1音だけちがう語の聞き分け、⑤自己紹介の対話を聞いてカードを完成させる問題、の5種類にします。授業で毎時間聞いていた英語がそのまま出るので、授業に出ていた生徒ほど得点できます。台本には1文ごとに(2秒)(3秒)と間の長さを書き込んでおくと、教室ごとに放送の速さがぶれません。
読解は「別の形に書き直した文」で内容把握を問う
大問10の仕上げは、対話を読んだあと、その内容を登場人物の自己紹介カード(I am ~. I like ~.)にまとめた文の空所を埋める問題にします。同じ内容を別の形で読ませることで、単なる抜き出しではない内容理解を測れます。日記の形にすると過去形が要るので、1学期中間では避けます。Pardon?(聞き返し)が対話のどこに入るかを選ばせる問題も、対話の流れを読む問いとして使えます。
遊び心の枠を1問
ローマ字の大問に「担任の先生のフルネームをヘボン式で書く」を1問入れると、教室が少し和みます。身近な固有名詞こそ本気で書けてほしい、というメッセージにもなります。ただし学年共通のテストでは学級ごとに答えが変わるうえ、長音(大野=Ono/Ohno)やm・b・p の前の「ん」(本間=Homma/Honma)は書き方にゆれがあります。正答の範囲を学年で先に決めておいてください。
表紙の注意書き(7項目の例)
初めてのテストでは、この注意書きを全員で読み合わせること自体が、定期テストの受け方の指導になります。
- 名前と番号を、問題を解く前に書く。
- リスニングは開始5分後に流れる。それまでは大問2から解いておく。
- 放送は2回。1回目で書けなくても、2回目を待つ。
- 答えはすべて解答用紙に書く。
- 英語は、大文字・ピリオド・単語のあいだのすき間に気をつけて、ていねいに書く。
- わからない問題はとばして、最後にもどる。
- 最後まであきらめない。
実施後に
大問9の自己紹介英作文の良答を数枚(本人の了承を得て)学級通信や次の授業で紹介すると、2学期以降に書く意欲につながります。
