命令文は「主語を省略して動詞の原形から始める」と説明する前に、指示ゲームで100回聞かせれば終わる文法です。この授業案はSimon Saysの変形「Teacher Says」ゲームを核に、肯定の命令→Don't(禁止)→Please(丁寧)までを1コマで体に入れます。ここで使う指示文はそのまま毎時間の教室英語になるので、この1コマ以降、授業の指示を英語化できるのが最大の副産物です。
この教材で解決できる悩み
- 命令文の説明が一瞬で終わってしまい、1コマの設計に困る
- 教室英語を使いたいが、生徒が聞き取れず日本語に戻ってしまう
- 入学期の「英語の授業は楽しい」の貯金をもう1回作りたい
教材の概要
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 対象 | 中学1年(ONE WORLD 1 Lesson 3) |
| 文法項目 | 命令文(肯定・Don't・Please) |
| 形式 | 授業案A4・3ページ+指示フレーズ40本リスト |
| 所要時間 | 50分×1コマ |
| 準備物 | なし(フレーズリストの印刷のみ) |
授業の流れ(50分)
導入: 聞いて動くだけ(10分)
前置きなしで Stand up. / Sit down. / Touch your desk. / Close your eyes. と指示を出し、全員を動かします。10本ほど動いたら「今、先生の英語、全部わかったよね?」と価値づけ。「命令文は主語がないから、実はいちばん聞き取りやすい英語」という自信を先に渡します。
ルール投入: Teacher Says(15分)
「Teacher says をつけたときだけ動く」ルールでゲーム化します。Teacher says, stand up.(→立つ)/ Sit down!(→動いたらアウト)。集中の質が一気に変わります。途中から Don't を混ぜ(Teacher says, don't sit down!)、禁止の意味をひっかけの文脈で体感させます。
気づきの整理(8分)
板書で「動詞から始める=相手にしてほしいこと」「Don't+動詞=禁止」「Please がつくとやわらかい」の3点だけ整理。Please は文頭でも文末でもよいことを、実際に言い分けて聞かせます。
展開: 生徒が指示役(12分)
グループで交代しながら指示役に。フレーズリスト(教室で安全に動ける40本)から選んで出題します。「日本語禁止・ジェスチャー補助OK」のルールで、英語が苦手な生徒も指示役を体験できます。
まとめ(5分)
「明日から授業の指示は英語でいきます。今日ぜんぶ聞き取れたから大丈夫」と宣言して終了。以後、Open your textbook to page 20. のような指示が毎時間の復習になります。
定着への接続
翌時からの帯活動は「今日の指示3本」——授業冒頭に教師が英語で3つ指示を出し、全員が動けたらスタート、という30秒のルーティンが最強の定着装置です。Let's 〜.(勧誘)はこの型が安定してから足します。